2018年12月22日(土) 5回阪神7日
ダイアナヘイローが重賞3勝目をマーク。単勝11番人気の人気薄でした。管理する大根田裕之トレーナーは阪神カップはこれが初めての勝利。鞍上の菱田裕二ジョッキーは2018年北九州記念のアレスバローズに続いて2つ目の重賞勝ち。レースは1番人気のジュールポレールで3.7倍。7番人気のワントゥワンまでが一桁オッズと混戦模様でした。
この日の阪神競馬は芝・ダート共に稍重スタート。ダートは10Rでタイレコードが出る高速馬場でしたが、逆に芝は時計がかかる馬場。ただ、それを差し引いてもGⅡレベルで前半3ハロン34秒8は落ち着いたペース。同じ1400mの4R2歳未勝利で35秒1でしたからね。結果的に最内をピッタリと回ってきた馬が1着~4着までを占めて、先週の朝日杯のように前、内有利の競馬となりました。
ダイアナヘイローはスタートが良かったですし、ラインスピリット、レーヌミノルといった他の先行馬が離れた外の枠だったので、好枠を生かして無理なく自分の形に持ち込めました。前述通り単騎の形で前半34秒8はさすがに楽。今年2月に同じ阪神1400mの阪急杯を勝っているように舞台設定も合っているのでしょう。
ミスターメロディは序盤で外のダイアナヘイロー、ラインスピリット、レーヌミノルに先を越されてしまい、腹を括って内で脚をタメる競馬に切り替えた感じ。ただ、これが幸い。勝ち馬の後ろで脚をタメながら、ロスなくレースを進められました。直線入り口では外のラインスピリットが一杯になり、ここでもスムーズにスペースを確保できました。最後は半馬身差まで詰め寄ったところで脚色が一緒に。
3着には12番人気のスターオブペルシャが入線。スタートで内のヒルノデイバローが出遅れたこともあり、難なくインを確保できました。そのままグルッとラチ沿いを周ってゴール。仮にあの位置から外を回らされていれば届かなかったでしょう。杉原誠人ジョッキーとのコンビでは(2210)と複勝率10割。また、半兄のロサギガンティアが2015年阪神Cを勝っており、自身も1400m巧者であります。重馬場の阪神1400mを1分21秒6で勝ったことがあることからも突然の激走ではなく、力通りの走りだったと言えるでしょう。
ダイメイフジも道中を最内で立ち回った一頭。うまく運べましたが、思ったほど伸び切れなかったのはプラス16㎏の馬体が影響したかも知れません。後方から外を回らされた1番人気ジュールポレールは5着まで。1400mは初めて、しかも今日の展開、枠、馬場で掲示板確保は力を示したとも。ケイアイノーテック、ワントゥワンにも同じようなことが言えます。ムーンクエイクはスタートがすべてでしょう。
text by 小林
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。