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第66回スプリングS回顧

輝きを増し、いざ皐月賞へ!

 

 2017年3月19日(日)2回中山7日11R 第66回スプリングS(GⅡ)は、ウインブライトがゴール前の激しい叩き合いを制して優勝しました。同じく父がステイゴールドの全姉ウインファビラスは15年阪神JFで2着。1月の若竹賞から連勝を達成し、姉が駒を進めたGⅠの舞台に立ちます。勝ちタイムは1分48秒4。アウトライアーズプラチナヴォイスを含めた上位3頭に皐月賞の優先出走権が与えられます。

それでは、レースラップです。

12.6 – 11.7 – 12.1 – 12.2 – 11.7 – 11.8 – 12.1 – 11.8 – 12.4

 ウインブライトは中団で折り合って気分良く追走。3角手前からプラチナヴォイスがポジションを上げたのに合わせて馬群の外目を進出。直線に入ってからは少し内にモタれる面を見せましたが、そこから立て直されるとグイグイ伸びてプラチナヴォイスを捉え、最後は内から迫るアウトライアーズに半馬身差をつけてゴール。何とか勝ったという印象ではなく、余裕の感じられる勝ちっぷり。実際、レース後に鞍上の松岡騎手は「まだ余力があった」とコメント。パドックなどでテンションの高い面は残っていますが、平常心で臨めれば皐月賞でも素晴らしい走りを見せてくれるはずです。

 レースは内からサウンドテーブルがハナを主張し、オールザゴーが2番手を追走。外目の3番手に掛かりながらモンドキャンノが続きます。向正面に到達した4F地点で12秒2という若干ペースは緩みますが、そこから再び11秒台に加速。全体に緩みのない流れとなったことが影響し、先行した組はいずれも掲示板に載ることができませんでした。

 2着のアウトライアーズは中団の内目を追走。3、4角は外を通ったウインブライトのように惰性をつけて上がってはいけませんでしたが、直線で前が開くと鋭い伸びを見せて猛追。展開利があった点を考慮しても昨年12月以来の実戦ですから上々の内容。ハイレベルな百日草特別の3着馬。当然、上積みが見込め、こちらも本番が楽しみです。3着はプラチナヴォイス。厳しい流れを早目に動いて最後まで踏ん張りました。京都2歳Sは不利が祟り、きさらぎ賞はモタれるなど若さを見せたのが敗因。未勝利戦をレコード勝ちと好走して驚けない実力の持ち主。中山コースに対応できた点も収穫でした。3連勝で昨年の朝日杯FSを制したサトノアレスは4着。スタートで躓きましたが、その後は後方でスムーズに折り合って追走。直線では外に持ち出し、一瞬、グンと伸びかけますが、そこから鋭い脚が続かずに前との差を詰めるのが精一杯。デビューから継続していた連続連対も途切れてしまいました。先を見据えた仕上げでしょうから上昇は見込めますが、前2走の弾け方を見ると、やはりコーナー2回のマイルの方が合っているのかも知れません。

text by 藤原

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。