2019年5月4日(土) 3回京都5日
オールドファンには秋に開催された菊花賞の前哨戦イメージがなかなか抜けなかったが、13年にはキズナがこのレースを勝って日本ダービーを制覇したし、さすがに定着してきた。1番人気は皐月賞6着からの転戦となるタガノディアマンテで4.1倍。5倍台にロジャーバローズ、オールイズウェルの2頭が続いて、4番人気が6.4倍でブレイキングドーンと上位は拮抗。
2:11.9(12.6 – 10.5 – 12.3 – 12.2 – 12.4 – 12.4 – 12.4 – 11.8 – 11.7 – 11.5 – 12.1)
序盤35.4-47.6、上がり47.1-35.3。中盤も12.4が3つ並んで平均ペース。今の馬場を考えると時計自体は格別に速いわけではないが、全体に締まった流れ。
序盤はロジャーバローズが飛ばして縦長の展開。続いてオールイズウェル、タガノディアマンテ。向正面に入って中団にいたモズベッロが外から進出して、ロジャーバローズに並びかけていく。結果的に逃げ馬以外の前で運んだ馬は全滅。その後ろで外々を回ったトーセンスカイ、早めに動きたいクチのナイママも厳しくなった。逆に中団後ろで我慢が利いたレッドジェニアル、内でうまく脚を溜められたサトノソロモンが上位へ。
勝ったのは11番人気のレッドジェニアル。父キングカメハメハ、母レッドアゲート。この勝利によりキングカメハメハ産駒はJRA通算1800勝を達成。これはサンデーサイレンス、ディープインパクトに次いで史上3頭目。酒井学騎手は2014年菊花賞トーホウジャッカル以来の重賞勝ち。 高橋義忠調教師もこのレースは初めての勝利。前が飛ばす形で折り合いがついて、流れも向いた。テンションの高い馬。ダービーに出走するとなると輸送に課題を残す。
ロジャーバローズは速めの平均ペースでも自分のリズムで運べたことが大きかった。タガノディアマンテ、オールイズウェルは展開に加えて中2週のローテーションもあったかも。上位人気では他にもブレイキングドーンが中2週。対して上位3頭は中4週以上とゆとりのあるローテーション。やはり、トライアルの要素を含むレースだけに体調面の見極めも重要と言えそう。
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。