競馬 研究ニュース

第37回 ローズS 回顧

 

 

2019年9月15日(日) 4回阪神4日

 1.44.4は2013年にカレンミロティックがマークした1.44.5を0秒1上回るコースレコード。阪神はセントウルSに続き、2週連続のレコード決着となった。ただ、前半3ハロン35秒4は重馬場だった2016年と同じでユッタリとした入り。逆に後半45.1‐33.4は過去10年で最も速く、スローの上がり勝負。前にいた馬に有利な競馬だった。

 レースはダノンファンタジーの出足が良かったが、それを内からメイショウショウブ、外から掛かり気味のシャドウディーヴァ、シゲルピンクダイヤが交わして前へ。更にその外からスイープセレリタスが先頭に躍り出る。ビーチサンバ、ウィクトーリアも外から続く。結果的に前記7頭からシャドウディーヴァを除く6頭で上位を占めることとなった。

 ダノンファンタジーはポンと飛び出したが、抑えて中団から。直線は外に持ち出して、この速い上がりをよく差し切った。末脚に磨きをかけて最後の一冠へ。その本番も折り合いがポイント。出足がいいので、外枠だと不安もある。序盤は馬の後ろで折り合いに専念したビーチサンバだが、3コーナー手前で先団に取り付くと、4角では先頭に並びかける。長く脚を使っているし、ウィクトーリアとの②着争いは制したが、勝ち馬の決め手に屈する。ウィクトーリアはお誂え向きの展開で、直線は一瞬先頭に立つかの勢い。スタートを決めて、うまく立ち回れた内容は評価できる。シゲルピンクダイヤは外枠もあって序盤は力んでいたが、前に馬を置いてからは折り合いがついた。ただ、序盤の分だけ最後は伸び切れなかった感じ。結局、オークスからの直行組が上位を独占。

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。