6月14日に東京競馬場で行われた第37回GⅢエプソムカップ(芝1800m・4歳以上・別定・曇り・不良馬場)はダイワキャグニー(単勝9番人気)が優勝。なかなか手が届かなかった重賞タイトルを6歳にしてついに手にした。鞍上は昨春からコンビを組んでいる内田博幸騎手。内田騎手は今年、JRA重賞初勝利。これによって16年連続でのJRA重賞制覇を成し遂げ、存在感を示した。管理するのは美浦・菊沢隆徳調教師ダイワキャグニーは北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は大城敬三さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

【展開・ペース】 完全良馬場であれば、おそらく1分44秒台あたりの決着になったはずで、3秒近く時計のかかる、かなりの不良馬場。この馬場で前半1000m通過59秒1は速いのですが、非常に追い込みが利きづらく、内、外どこを通っても同じような脚しか使えないのですから、結果的には先行有利。このあたりの馬場を読んで本紙予想はマイネルファンロンを本命に推しましたが・・・出遅れが致命的でした。たらればは厳禁ですが、前で立ち回る本来の戦法を取れていれば、また違っていたのではないでしょうか。

 

 

【レース分析】 勝ったダイワキャグニーは、ここ2戦のGⅡ金鯱賞、GⅢ新潟大賞典が510キロ台の体重で出走。馬体が立派でしたから、レース直前は併走追いを消化し、意識的に絞り込んできました。マイナス16キロでも、これはプラス材料。またうるさいぐらいのこの馬らしい気合乗りが戻っており、勝負の仕上げと感じました。この馬場で積極的に2番手を確保した内田博幸騎手。これは好判断。馬群が縦長になったことで、被せられたりするプレッシャーがなくリズム良く運べました。直線は坂を上がってから捻じ伏せるように前を捉えて先頭。後続の追い上げを凌いで待望の重賞初勝利を挙げました。

 

ダイワキャグニーの4代血統表

 

「外の馬が速かったので、どの位置につけるか一瞬迷いましたが、ハナにはこだわっていませんでしたし、ポケットに入ることはないように気をつけました。ペースは速かったですが、いい位置を確保できたと思います。直線は外へ出し過ぎるのも良くないと思っていて、あそこからしっかり追って最後まで頑張ってくれました。ようやく重賞を勝てて良かったです。力をつけていって、更にタイトルを取れればいいですね」内田博幸騎手。重賞では③着が最高着順と結果を残せていませんでしたが、ついに初タイトルを獲得。また8勝すべてを東京コースで挙げる現役屈指のコース巧者。昨年はGⅠジャパンカップでも見せ場を作っており、この秋もホームコースで躍動する姿に期待したいですね。

 

 

 ②着に食い込んだソーグリッタリングはパドックでは活気溢れる周回。メイSから中2週での再東上でしたが、デキは高いレベルで安定していました。「1番枠だったので、割り切って内に徹するという作戦を先生と立てていました」藤井勘一郎騎手。これがズバリと嵌まり、好位に陣取ってロスなく立ち回ったのが好走の要因でしょう。

 トーラスジェミニは、それほどいい仕上がりには見えませんでしたが、速いペースで先導し、残り1ハロン手前まで先頭。重賞でも通用することを証明しました。今後も展開や馬場などの味方があれば大駆けがあって驚けません。

 アンドラステは出遅れのリカバーに脚を使い、また外を回って➃着まで追い上げたのですから立派。サトノアーサーピースワンパラディは内目で脚を溜め、直線に向いて伸びてはきましたが、馬券圏内には届かず。今日のところは位置取りの差に泣いた格好と見ていいでしょう。

 

                                 text by 京増 真臣

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

【データ泣き笑い】

〇前走クラス・・・勝ち馬は前走GⅢで1秒4離された⑭着。東京巧者らしく得意の舞台で鮮やかに一変した。③着馬にしても前走GⅢ⑪着から巻き返している。来年以降、重賞組に関しては前走着順は不問とする方がいいのかもしれない。OP特別組は前走②着だったソーグリッタリングが②着。こちらは条件を見直す必要はない。

〇馬齢・・・6歳馬のワンツーには驚かされた。連対は途切れた4歳馬だが、18番人気のトーラスジェミニが③着。人気に関係なく、やはり注意が必要だ。

〇斤量・・・③着馬トーラスジェミニは前走から2キロ斤量が増えていた。連対はしなかったものの、馬券には絡む活躍。同様に2キロ増のアトミックフォースも⑤着に健闘。来年からは斤量が増えていても大きく減点するのは避けた方が無難だろう。

 


 
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