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第71回 朝日杯フューチュリティS 回顧

 

 

2019年12月15日(日) 5回阪神6日

 前半33秒8‐45秒4、後半47秒6‐35秒8。後半はほとんどペースが上がることがなかったようにハイペースの消耗戦。今週の芝は逃げ馬が活躍し、内有利の馬場だったが、さすがにこれだけ速いと追い込み有利。その中で3番手から抜け出して、後続に2馬身半差をつけたサリオスは強い。4角で少し膨れたものの初めての右回りも問題なかった。距離が延びて更にいいと思う。

 ちなみに、2014年に阪神で行われるようになってから、優勝馬がその後にG1で連対したのは昨年のアドマイヤマーズと一昨年のダノンプレミアム2頭。共通点は同日同舞台で行われる元町S(3歳上3勝級)よりも走破時計が速かった点。この日の元町Sが1.33.0(34.9‐34.7)だから数字的には微妙なところだが、レース内容を考えると過去のデータでは計り知れない強さを秘めていると考えたい。ただ、展開が向いた②着以降は少し物足りないとも。

 その②着には朝日杯FS初制覇が懸かっていた武豊騎手騎乗のタイセイビジョンが入った。道中は中団の後ろ。直線に向いて外から勝ち馬に迫って夢を見たが、ラスト1ハロンで逆に突き放される格好。相手が悪かった。結果的に①②着は重賞でレコード勝ちの実績があったわけだが、この厳しいペースを考えると偶然ではなかったのかもしれない。

 ③着には14番人気のグランレイが入線。スタートは出遅れ、外からヨラれて、離れた後方からラチ沿いを追走。直線で大外に出すとグイグイ伸びてきた。確かに展開は嵌まったが、未勝利を勝ったばかりだし、馬体もまだまだ成長途上といった段階でよく頑張っている。

 他の上位人気ではビアンフェが⑦着、レッドベルジュール⑩着、ペールエールが最下位。ビアンフェは予想通り、好枠を生かしてハナへ。いいスピードがあるが、息を入れられる箇所がなかった。初めて経験する距離でもあり、最後は苦しくなる。現状では短距離がベストだろう。レッドベルジュールはスタートで出遅れ。前半に少し仕掛けたぐらいで無理はしていないが、直線は思ったように伸びが見られなかった。終わってみればデイリー杯2歳S上位馬は⑩⑨⑯⑪着。ペールエールもそうだが、テンから速い今回とは違う競馬だったとはいえ、ちょっと不甲斐ない。

text by 小林  

 

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