競馬 研究ニュース

第14回 阪神カップ 回顧

 

 

2019年12月21日(土) 5回阪神7日

 関東馬が過去10年で8勝。東高西低のレース傾向だが、今年も勝ったのは美浦所属グランアレグリア。道中は中団のイン。直線に向いての手応えは抜群で、どこを抜け出そうかといった感じ。直線半ばでメイショウショウブの外に出すまでも楽で、ラスト1ハロンで仕掛けるとアッサリ抜け出した。最後のラップもほとんど落ちていないように余力十分。休み明け、初めての古馬相手も関係なく、強かった。

 フィアーノロマーノはスタートで後手を踏んだが、促して行って勝ち馬と同じような位置でレースを進められた。ただ、勝負どころでの手応えの違いは明らか。直線で内へ行った勝ち馬とは違い、こちらは外に出したが、スムーズ。勝ち馬には完敗でも、最後まで集中力を切らさずに渋太く脚を伸ばして②着を確保。

 メイショウショウブはスタートを決めて、好枠を生かしてハナへ。一旦はグランドボヌールに前に出られるが、直線で再び先頭に立つと一杯に粘り込んだ。春はニュージーランドT②着。いいスピードがあるし、距離短縮はプラスに出た。内有利の馬場も良かったが、ダイワメジャー産駒らしく緩みのない流れで力を発揮。

 ④着にはこれが引退レースとなるレッツゴードンキが入った。中間に一頓挫あり、1週前の時計がなく、馬体はプラス13㎏。それでも、道中は勝ち馬の後ろから内々をロスなく立ち回り、最後は②着争いに加わってきた。

 レインボーフラッグは最後方で終いに賭ける競馬。ずっと内で前が壁になって脚を余していた。うまく捌けていればといった内容。同じように最後方からレースを進めたスマートオーディンだが、こちらは大外へ。それなりに脚は使っているが、今日のような内有利の馬場では厳しかったか。2番人気のマイスタイルは13着。好位で手応えも悪くないように見えたが、追い出すとジリジリ。距離に融通の利くタイプではあるが、1分20秒を切るようなスピード勝負は忙しかったかも。

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。