2020年5月30日(土) 3回京都11日
開催11日目。先週までは直線で内を開ける馬が多く見られましたが、この日は普通に内を回ってくる馬が多かったです。基本的には前、内有利で、後方から大外をぶん回す競馬だと届かない可能性が大。時計的には標準といったところ。レースは前半33秒5、後半34秒6のハイペース。
勝ったビアンフェは前走のファルコンSからひと息入って、デビュー以来最大の558㎏。昨夏の函館2歳S以来の勝利でしたが、1200mに限ると②①①①着。久々のスプリント戦でしたが、内のデンタルバルーンが強く主張しなかったこともあって、無理なくハナへ。そのままラチ沿いを進んで一杯に押し切りました。決して楽なペースではありませんでしたが、内の馬場が良かったことも幸いし、持ち前のスピード能力を存分に発揮しました。
レジェーロは400㎏を切る小兵。休み明けでマイナス体重でしたが、休養前はプール調整中心で追い切りができなかったぐらいでしたし、それに比べると今回は意欲的な調整。道中は好位後ろのイン。直線で外に持ち出すと逃げる勝ち馬をクビ差まで追い詰めた。馬込みで脚を溜める競馬ができたのは収穫。
ワンスカイはスタートで少しゴチャついたが、道中は2着馬の外。最後はレジェーロに突き放されたが、挫跖で橘Sを自重、仕上げ直しだったことを考えるとマズマズ。もともと、2歳時にプリンスリターンの②着やラウダシオンの③着があるのだから重賞で通用する下地はあった。
人気どころのアルムブラスト、ビップウインクは、それぞれ⑥着と⑨着に終わった。前者はこの速い流れでも力んでいた。後者は今日の馬場、展開ではノーチャンス。終始急かされる感じで脚を溜められるところもなかった。
text by 小林
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