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阪神牝馬ステークス回顧

 2017年4月8日(土)2回阪神5日11R第60回阪神牝馬ステークス(G2)を制したのはミッキークイーン。2015年10月18日秋華賞以来の勝利となりました。鞍上の浜中騎手にとっても嬉しい今年のJRA重賞初勝利。それではレースラップです。

1.34.3(12.5 – 11.5 – 11.6 – 11.9 – 11.8 – 11.2 – 11.8 – 12.0)

 中盤の2ハロンが11秒9、11秒8とちょっと緩かった印象ですが、馬場状態を考えると悪くない時計でしょうか。その中盤で縦長だった馬群が少し凝縮して直線へ。しかし、そこから11秒2と一気にペースアップ。クロコスミアの松若騎手、結果は4着でしたが、ナイス騎乗でした。桜花賞、皐月賞とクラシック戦線でしっかり騎乗馬を確保しているように若手の中では評価が高いようですね。ミッキークイーンはスタートはそれほど速くなかったですが、うまく中団で脚を溜めて運ぶことができました。少し外に出しづらそうでしたが、前が開いてからは弾けましたね。道悪適性もあるでしょうが、これが本来の実力といったところでしょう。

 大外枠だったアドマイヤリードは最初から内の進路を意識したレースぶり。2ハロン標過ぎにはラチ沿いにいました。ルメール騎手はこの日の馬場状態から、他馬は悪化した内を嫌って外へ行くと考えていたのでしょう。さすがの読みですね。コースロスなく、スムーズに追い上げることができました。ジュールポレールは5~6番手の好位で追走。手応えは悪くなかったのですが、結果的に3頭の中では一番道悪適性が低かったということではないでしょうか。良馬場ならまた違ったかもしれません。

 2番人気のクイーンズリングは15着。序盤は力んで一旦はハナを切る形。昨年の米子S2着から道悪はこなせるかと思っていましたが、今日はまったくダメでした。ただ、ジョッキーの談話によると落鉄もあったとのことで、参考外の一戦でしょう。

text by 小林 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。