2月7日に東京競馬場で行われた第71回GⅢ東京新聞杯(芝1600m・4歳以上・別定・晴れ・良馬場)はカラテ(単勝5番人気)がゴール前での接戦を制して優勝。デビュー3年目となる菅原明良騎手はこれがJRA重賞初勝利。管理する美浦・高橋祥泰調教師は東京新聞杯は初勝利。カラテは北海道新冠町・中地康弘さんの生産馬。馬主は小田切光さん。
それでは、レースを振り返っていきましょう。
【展開・ペース】 ハナを主張したのはダイワキャグニー。外からトリプルエースが2番手に付けてトライン、エメラルファイトが続いた。前半800m通過が46.6に対し、上がりの800mは45.8。隊列は縦に長くなったものの、ペース自体は決して速くなかった。
己の拳ひとつで出世街道を驀進
【レース分析】 まずはカラテの気配から。パドックで見た印象は体に厚みがあり、動きは力強さ十分。レ
「メンバーが強くなってどうかと思っていましたが、道中は理想通りの前めの位置で運べましたし、やりたい競馬ができました。手応えも良くて直線は進路を探すだけでした。前が壁になっていたので思っていたよりも追い出しは遅れましたが、そこからの反応は良かったです。先に抜け出していた馬がいたので、最後は何とか交わしてくれと思いながら必死で追いました。馬が成長していますね」とレース後に菅原明良騎手はコメント。これで2勝クラスから3連勝。今後はGⅠ安田記念を目標にローテーションを組んでいくとのこと。マイル界に登場した新星から目が離せませんね。
GⅠ③着の舞台で力示したカテドラル
カテドラル(単勝12番人気)はホライゾネットを着用。テンションが上がらず、動きには柔ら
シャドウディーヴァ(単勝3番人気)は冬場の休み明けで、馬体の張りは若干物足
ダイワキャグニー(単勝6番人気)は、テンションの高さは許容範囲内で、馬体の張りは上々。いい気配でした。最内枠からハナを奪うと、それほど速くはないペースを作って馬群を先導。ただ、後続に早めに並びかけられたことで気分を害したのでしょうか。今回は脆さが出てしまった印象です。
text by 京増 真臣
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。
【データ泣き笑い】
〇前走クラス・・・連対馬の前走を見ると、勝ち馬は3勝クラス①着、②着馬はOP特別⑨着だった。カテドラルは条件を満たしてはいないわけだが、3歳時に東京芝1600mが舞台のGⅠで③着。来年以降は上記の条件を満たしていなくても、過去、東京芝1600mのGⅠで馬券に絡んだ実績があった馬は復活させて買い目に加えたい。 〇馬齢・・・①②③着馬はいずれも5歳。また唯一の牝馬であるシャドウディーヴァが③着。2016年以降、牝馬は10頭出走して[3・2・1・4]と好調。来年も牝馬には要注意。 〇枠順・・・今年は馬番1~3番は馬券に絡めなかったが、4番に入ったカテドラルが高配当の立役者に。内枠優勢の傾向は今後も続きそう。1~4番はたとえ人気がなくても馬券に絡めた方がいいだろう。
《東京新聞杯 2016-20》 |