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第13回 レパードS 回顧

 8月8日に新潟競馬場で行われた第13回GⅢレパードS(ダート1800m・3歳・曇り・良馬場)は単勝1番人気に支持されたメイショウムラクモが直線で抜け出し、後続を3馬身離して優勝。騎乗した柴田善臣騎手レパードSは初勝利。また管理する和田勇介調教師にとってはこれがJRA重賞初勝利となった。メイショウムラクモは北海道浦河町高昭牧場の生産馬。馬主は松本好雄さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 内枠を生かしてレプンカムイがハナを主張。ロードシュトロームが競り合いを避けてすぐ2番手に引いたことで、すぐに隊列が決まりました。前半1000m通過は61秒4。平均ペースでレースは進みました。

 

関西馬を蹴散らして重賞奪取

【レース分析】 メイショウムラクモ(1番人気)は前走から12キロの馬体増。以前、480キロ台の馬体重でも結果を残していますが、当時よりも体がパンとして、中身が入ってきた印象。チークピーシズを着用したことで集中力もUP。心身ともに充実してきました。大外枠も勝因のひとつ。他馬の出方を見ながら1コーナーまでに無理なく、ジワッと加速して外目の3番手が取れました。道中は後続勢に目立った動きもなく、レース運びは至ってスムーズ。あとは力通りの快勝と言っていいでしょう。

 

▲パドックを歩くメイショウムラクモ(撮影:yu~kun)

 

「また今日も1コーナーで遅くなったら掛かり気味でした。その後は折り合いがつきましたが、今度は直線の大事なところでステッキを落としてしまいました。あまり格好いい勝ち方ではなかったですが、馬は凄く格好良く走ってくれました。馬体増を心配していましたが、中間の調整過程が思い通りにこられたので成長分もあったのでしょう。まだふっくらする気もしますし、これからもっと力をつけていくと思います」とレース後に柴田善臣騎手はコメント。しっかりと人気に応え、②着以下を引き離して完勝。今後は屈強な年長馬との対戦が控えていますが、柴田善臣騎手とのコンビで更なる活躍が期待されます。

 

メイショウムラクモの4代血統表 ネオユニヴァース産駒は2016年にグレンツェントが当レースで優勝。同産駒にはウェスタールンドもおり、地方・中央の違いはあるが、どちらも現役バリバリ。メイショウムラクモも息長くダート界を盛り上げる存在になりそうだ。

 

価値ある②着スウィープザボード

 ②着スウィープザボード(10番人気)はいくらかテンションが高く、フットワークも硬めでしたが、スウェプトオーヴァーボード産駒ですから問題はないのでしょう。外枠から揉まれないレースができたことが好走要因ですが、外を回って進出しての連対は立派ですね。③着のレプンカムイはパドックで活気あふれる周回。好調をキープしていました。枠順も良かったですが、もともとレパードSは逃げ馬の活躍が目立つレース。迷うことなく津村騎手は行き切って正解でしたね。勝ち馬に交わされてからも渋太く踏ん張りました。

 

メイショウムラクモは今回を含め、優勝時には必ず②着を3馬身以上離している。ダート界の新星となるか秋の走りにも注目したい。

 

 2番人気に支持されたルコルセールは⑮着。スタートがひと息で流れに乗り切れず、向正面では早々と手が動いていました。走る方に気持ちが向かなかった印象。オセアダイナスティ(3番人気)は勝ち馬の直後に陣取れましたが、直線に向いてからは鋭い伸びは見られませんでした。現状では4走前や前走のように前、前で運ぶ形が合うように感じます。どちらもこれまで見せてきたパフォーマンスからも高性能なのは明白。次走以降の巻き返しに期待したいところです。

 

                          

text by 京増 真臣

 

メイショウムラクモとのコンビで勝利した柴田善臣騎手。翌日は盛岡競馬場でクラスターCに騎乗。リュウノユキナとのコンビで見事に優勝。2日連続での重賞制覇を成し遂げた。

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

【データ泣き笑い】

〇前走クラス・・・勝ち馬は前走が2勝クラス(右回り)①着。②着馬は1勝クラス(左回り)で0秒7差をつけて①着。2勝クラス組に関しては前走が左回りなら④着以内、右回りなら①着。そして1勝クラス組は前走が左回りで0秒7以上の着差をつけて勝っていれば狙えるというように条件を緩和したい。

 

 

 

《レパードS 2016-20》

 

 


 
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