9月26日に中山競馬場で行われた第67回GⅡオールカマー(芝2200m・3歳以上・別定・曇り・良馬場)は単勝2番人気ウインマリリンが直線で内から抜け出して優勝。騎乗した横山武史騎手、管理する美浦・手塚貴久調教師ともオールカマーは初勝利。この結果、ウインマリリンが天皇賞・秋の優先出走権を獲得した。ウインマリリンは北海道新冠町コスモヴューファームの生産馬。馬主は㈱ウイン。
それでは、レースを振り返っていきましょう。
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【展開・ペース】 大方の予想通り、ロザムールがハナを叩いて、注目のレイパパレは2
ひと夏を越してパワーUP!
【レース分析】 ウインマリリン(2番人気)は馬体重がプラス14キロ。太め感はなく、これは成長分と考えていいでしょう。また休養前はホライゾネットを着け
「日経賞がいいレースでしたし、1枠に入ったので似たようなレースができればと思っていました。逃げ馬の後ろが取れて、思い描いた形で運べました。直線ではロザムールとレイパパレの間を最初は狙おうとしましたが、狭くて入り切れず、1回引っ張って凄くもったいないシーンがありました。それでも、勝てたのは馬の力ですし、今日は馬に助けられました。もともと、力はある馬ですが、ひと夏を越して普段の角馬場からリラックスできるようになっていて、返し馬でも落ち着いていました。その辺の精神的な部分が大きく成長していますね」とレース後に横山武史騎手はコメント。成長を示す形でGⅡ制覇。今年も昨年に続き、エリザベス女王杯は阪神での施行。その昨年は④着に敗れたが、力をつけて、いよいよGⅠ奪取へ機は熟した。
絞れて変身したウインキートス
ウインキートス(5番人気)は前回が札幌に滞在させて馬体が増えていましたが、輸送競馬に替わってマイナス16キロ。これが適正体重でしょう。テンションは高かったのですが、元々がうるさいタイプなのでこれぐらいは許容範囲内。レースはウインマリリンの
レイパパレ(1番人気)はこれまでが華奢だったので馬体増は成長分。パドッ
text by 京増 真臣
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。
【データ泣き笑い】 〇前走クラス・・・勝ち馬は前走がGⅠで⑤着と条件をクリア。ただし、②着ウインキートスはGⅡ⑨着から一変した。そのウインキートスは当レースと相性のいい牝馬。来年以降はGⅡ組でも牝馬であれば前走着順は不問と取捨の条件を緩和したい。
《オールカマー 2016-20》 |