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第67回 オールカマー回顧

 

 9月26日に中山競馬場で行われた第67回GⅡオールカマー(芝2200m・3歳以上・別定・曇り・良馬場)は単勝2番人気ウインマリリンが直線で内から抜け出して優勝。騎乗した横山武史騎手、管理する美浦・手塚貴久調教師ともオールカマーは初勝利。この結果、ウインマリリンが天皇賞・秋の優先出走権を獲得した。ウインマリリンは北海道新冠町コスモヴューファームの生産馬。馬主は㈱ウイン。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

▲レース動画はコチラをクリック

 

【展開・ペース】 大方の予想通り、ロザムールがハナを叩いて、注目のレイパパレは2番手追走。アールスターに外から来られてもレイパパレは我慢できていました。前半1000m通過は60秒7。比較的、落ち着いたペースでレースが進行しました。

 

▲パドックでのウインマリリン(撮影:yu~kun)落ち着いており、馬体も一段と逞しくなった。

 

ひと夏を越してパワーUP!

【レース分析】 ウインマリリン(2番人気)は馬体重がプラス14キロ。太め感はなく、これは成長分と考えていいでしょう。また休養前はホライゾネットを着けていましたが、外して臨んだ今回は落ち着きがありました。ひと夏を越して心身とも成長、更に充実してきた印象です。最内枠に入った時点で、日経賞のようなレースをすると考えていましたが、Cコースに替わった中山の芝コースとも戦法がマッチしましたね。直線で一旦進路が狭りましたが、サッとレイパパレの外へ切り返すと鮮やかに抜け出して快勝。たらればは禁物ですが、枠順を見てから予想を組み立てたられたならウインマリリン本命が妥当でしたね。

 

▲横山武史騎手にとってウインマリリンはJRA重賞初制覇時のパートナー。更なる活躍が期待される。

 

「日経賞がいいレースでしたし、1枠に入ったので似たようなレースができればと思っていました。逃げ馬の後ろが取れて、思い描いた形で運べました。直線ではロザムールとレイパパレの間を最初は狙おうとしましたが、狭くて入り切れず、1回引っ張って凄くもったいないシーンがありました。それでも、勝てたのは馬の力ですし、今日は馬に助けられました。もともと、力はある馬ですが、ひと夏を越して普段の角馬場からリラックスできるようになっていて、返し馬でも落ち着いていました。その辺の精神的な部分が大きく成長していますね」とレース後に横山武史騎手はコメント。成長を示す形でGⅡ制覇。今年も昨年に続き、エリザベス女王杯は阪神での施行。その昨年は④着に敗れたが、力をつけて、いよいよGⅠ奪取へ機は熟した。

 

ウインマリリンの4代血統表 スクリーンヒーロー産駒で実績からも叩き良化型のイメージが強かったが、今回は休み明けでも見事に勝利。使っての上積みは大きく、次走へ期待は膨らむ。

 

絞れて変身したウインキートス

 ウインキートス(5番人気)は前回が札幌に滞在させて馬体が増えていましたが、輸送競馬に替わってマイナス16キロ。これが適正体重でしょう。テンションは高かったのですが、元々がうるさいタイプなのでこれぐらいは許容範囲内。レースはウインマリリン直後で折り合いに専念。直線でうまく外に出すことができましたし、ゴール前は目立つ伸び。今回のメンバーで②着なら立派。地力強化をアピールしました。グローリーヴェイズ(3番人気)は香港遠征時は体重を減らしていましたが、460キロ台にしっかりと戻してきました。スタートで後手を踏み、レース序盤は後方待機策。3コーナー手前から一気にまくって先頭に並びかける形。いいタイミングで動けましたし、当面のライバルであるレイパパレは競り落としたのですが・・・。内をロスなく立ち回った2頭に敗れてしまいました。

 

▲素晴らしい瞬発力を披露し、瞬く間に馬込みから抜け出したウインマリリン

 

 レイパパレ(1番人気)はこれまでが華奢だったので馬体増は成長分。パドックでは落ち着きがありました。グローリーヴェイズの上昇に合わせて動かざるを得ませんでしたし、終始、他馬にマークされる厳しい形。2200mも若干長い印象で、最後に脚いろが鈍って④着に後退しました。大阪杯までが鮮烈でしたから、ややレース内容に物足りなさは残りますが、トップコンディションであれば粘りは増すでしょう。決して悲観する走りではありませんでした。

 

 

 

                          

text by 京増 真臣

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

【データ泣き笑い】

〇前走クラス・・・勝ち馬は前走がGⅠで⑤着と条件をクリア。ただし、②着ウインキートスはGⅡ⑨着から一変した。そのウインキートスは当レースと相性のいい牝馬。来年以降はGⅡ組でも牝馬であれば前走着順は不問と取捨の条件を緩和したい。

 

 

 

《オールカマー 2016-20》

 

 

 

 

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