2022年1月5日(水) 1回中京1日

 内枠のバスラットレオン、サトノフェイバーが押して前へ。前半46秒1、後半46秒8と締まった流れ。切れよりもスピードの持続力が求められるレースになりました。勝ったのは7番人気のザダル。スタートはひと息で後方から。ただ、道中はロスのない立ち回りができましたし、直線に向いたところでは前が壁になるかと思われましたが、うまく前が開いて脚を伸ばせました。レース上がりを1秒近く上回る末脚で快勝。松山騎手は2020京都金杯、2021年中山金杯に続いて金杯3勝目。テン乗りでも、馬群を割ってファイトする馬の特性を理解した好騎乗でした。

 ②着にも11番人気のダイワキャグニーが入って、馬単は24,540円の波乱。道中は前2頭を見ながらの外3番手。直線半ばで一旦は先頭に立ちましたが、最後は勝ち馬の決め手に屈した形。それでも、明け8歳でハンデも背負っていましたが、さすがの地力でした。瞬発力勝負では分が悪いので、今日のようなペースは合っていたと思います。

 カイザーミノルの道中はダイワキャグニーの後ろ。直線に入り、2ハロン標識を過ぎてその外へ出し、脚を伸ばしてきました。この馬も瞬発力勝負よりはイーブンペースの方がいいでしょう。ダイアトニックは2020年の京都金杯②着馬。スタートでアオりましたが、無理せず中団から。道中はラチ沿いを通るロスを最小限に止めた競馬。岩田康誠騎手らしいイン差しで伸びてきました。久々のマイルで健闘と復調が窺える内容。

 1番人気のエアロロノアは逆に持ち前の瞬発力を生かせませんでした。直線では接触がありましたし、内めを回った馬が上位に来た中で外を回るロスも響いたかも。今日は噛み合わず。ルークズネストは出遅れて後方から。直線で大外に持ち出しました。今日はペースというよりも展開が向かなかった感じです。

text by 小林  

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