2022年1月15日(土) 1回中京5日
アイコンテーラーが押し出される感じでハナに立ち、前半62秒3─後半58秒7のスローペース。勝ったルビーカサブランカは中団で枠なりの競馬。2番手をいくシゲルピンクダイヤが直線の立ち上がりで外に進路を取ったために、労せずして前が開きました。ロスのない立ち回りでしっかりと脚が溜まっていましたし、最後は軽ハンデ52㎏もあってギリギリ凌いで重賞初制覇。
マリアエレーナは道中は逃げ馬の後ろでレースを進めて直線へ。こちらも前がポッカリ。直線は外へ外へ逃げながらも上々の伸びでした。着差が着差だけに真っすぐ走れていれば逆転があったかも。レース運びが安定しています。奇しくも金子オーナー所有馬がワンツー。特に同馬の母は先日亡くなったワグネリアンの全姉。不思議な縁を感じずにはいれらませんでした。
前記2頭は展開面で恩恵を受けましたが、割りを喰ったのが③着デゼルと④着ソフトフルート。デゼルは最初のコーナーでは勝ち馬の近くを並走する感じでしたが、向正面に入ってからは馬場の悪い内を嫌ってか、それとも詰まるのを避けてか、外めのコース取り。ソフトフルートはこのペースでも離れた後方を追走。直線内を突いていれば面白かったですが、これは結果論。2頭ともシゲルが4角で外へ出したことで、かなり外を回らされる形になってしまいました。前者はハンデ55.5㎏、後者は位置取りを考えると負けて強しと言えるでしょう。
逃げたアイコンテーラーが0秒3差の⑤着。スローペースとハンデを生かして目一杯粘り込みました。1番人気のアンドヴァラナウトは好位から伸び切れず⑪着。同じ中京でスローペースになったローズSではレース最速33秒8の上がりを使って勝っているだけに物足りない内容です。秋華賞あたりから体質の強化が感じられるようになり、今回は1週前に坂路で自己ベスト。休み明けでプラス16㎏でも太くは見えませんでしたし、仕上がりは悪くなかったと思いますが、ずっと好走を続けていた馬が少し緩めて気持ちの糸が途切れることはよくあること。いずれにせよ、まだ明け4歳。次に期待しましょう。
text by 小林
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