2022年2月13日(日) 1回阪神2日

 61秒7─12秒7─57秒5のスローペース。前半~中盤が緩んで、上がりのレースになりました。このペースを味方につけた12番人気のアフリカンゴールドがまんまと逃げ切り、単勝は5,150円の高配当。4ハロン目から12秒後半のラップが並ぶ遅い流れに業を煮やしたか、外からレッドジェネシスが進出してきたことが呼び水となり、残り1000mからペースアップ。これに、国分恭介騎手は「ペースはそこまで速くはなかったし、あとは踏み遅れだけはしないよう気をつけました」とコメントしたように、無理に動かされたわけでもなさそうで、結果的にうまいラップメイクとなりました。同馬は7歳にして嬉しい重賞初制覇。

 逆に1番人気のユーバーレーベンはスローペースでかなり力んでいましたし、外から来られて早めに動かされる形。普段より前の位置取りでもあり、リズム良く走らせることができませんでした。その分だけ甘くなった感じ。M.デムーロ騎手も「あまりプレッシャーが好きじゃない馬ですからね。4角手前ぐらいから集中力を欠いた感じがしますし、最後はあまり伸びてくれませんでした」と。

 タガノディアマンテは折り合いに苦労しながらもラチ沿いの3番手でガッチリと抑えながら。ペースが上がった時も内でジッとしていることができました。高速決着になると厳しかったので、湿った馬場で適度に時計がかかったこと、外を回らされると厳しい展開で内をロスなく運べたことが大きかったです。

 サンレイポケットは中団後ろから。3~4コーナーでは内をうまく回っていたように右回りは問題ありませんでしたが、今日のところは流れ不向き。それでも直線だけで③着に来たように力があります。ジェラルディーナはレース最速の上がり33秒6をマーク。後方から差す形はサンレイポケットと同じでしたが、こちらは4コーナーで大外を回るロスの大きな競馬。脚質的に仕方ないとはいえ、展開を考えると負けて強しと言えるでしょう。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。