2022年3月5日(土) 1回阪神7日
この日は5Rに行われた3歳未勝利が1.33.3の決着。翌日の4歳上1勝級も同様。それだけに全体の1.33.2はそこまで速くはありません。レースは前半34.3─46.5、後半46.7─34.7のミドルペース。勝ったナミュールはウォーターナビレラをマークする形。道中の手応えは抜群。直線でちょっと前が詰まりましたが、外に出してから再び加速して差し切り勝ち。内有利の馬場を考えると着差以上の強さ。横山武史騎手も「決してスムーズではなかったですし、僕的には悔いが残るレースでした」とレース後にコメント。賞金加算が至上命題だっただけに、本番では既に出場を決めていた馬と比べての上積みがどうかですが、今回はメンバーの中で一段上の内容でした。
2着には13番人気のピンハイが入って馬連は56,300円の波乱。スタートはひと息。枠なりで終始ラチ沿いを通る競馬でした。3~4コーナーでは勝ち馬の内。直線は狭い内を捌いて脚を伸ばしてきました。「新馬戦で狭いところを割ってきたので、外には出さずにスペースを狙っていきました」と語った高倉騎手の騎乗がズバリと嵌まりました。とはいえ、キャリア1戦でこのメンバーを相手に連対確保は立派。
3着~5着も内を回した馬が来ました。昨年の2歳女王サークルオブライフは好位のインを確保。前を行くサウンドビバーチェは交わしましたが、内から2着馬にすくわれ、外の勝ち馬とは勢いが違いました。ただ、前哨戦としては悪くない走り。サウンドビバーチェはスタートを決めて2番手から。追い出しを我慢して直線もよく伸びていますし、2着とはクビ、クビ差。権利獲りまであと一歩。厳しい競馬になったのはウォーターナビレラ。スタートは抜群でしたが、押さえて中団の位置取り。脚は十分にありましたが、直線で前が壁になって追い出しが遅れたのが痛かったです。ただ、武豊騎手は「これまでとは違うレースを試してみて、馬込みにヒルむところもなかったしね。本番へ向けて収穫はあったと思う」と前向き。
5番人気のルージュスティリアは出遅れがすべてでしょう。今日のところは参考外です。
text by 小林
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