4月9日(土曜)に中山競馬場で行われた第40回GⅡニュージーランドトロフィー(芝1600m・3歳・馬齢重量・晴れ・良馬場)はジャングロ(単勝3番人気)が鮮やかに逃げ切って優勝。騎乗した武豊騎手、管理する栗東・森秀行調教師のコンビは1997年シーキングザパール、2004年シーキングザダイヤで勝っており、これが当レース3勝目。この結果、ジャングロマテンロウオリオンリューベックの3頭がNHKマイルCの優先出走権を獲得した。ジャングロは米国・ナースリープレース&パートナーの生産馬。馬主は藤田晋さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 好スタートを決めたジャングロが二の脚も速く、スッと2番手以下より1馬身は前に出る形で先制。2~3ハロン目が11秒2と先頭に立ってからもペースは落とさず、中盤で少し息を入れるような形。前半4ハロンが46秒8に対して後半は46秒7ですから、まるで計ったような平均ペースとなりました。

 

▲パドックを周回するジャングロ(撮影:yu~kun)気合が乗り、活気に溢れていた。

 

【レース分析】 勝ったジャングロ(3番人気)は2度目の東上でイレ込むような様子はありませんでした。また前走で控えるレースをしたせいか実戦でも、力みなどは見られず、鞍上の意のままに折り合って、スムーズな走り。それが直線で一旦は②着馬に並ばれてからの粘り強さにもつながったと考えられます。

 

ジャングロの4代血統表

 

「スタートはいつも速い馬なので、自然とハナかなと思っていました。道中もムキにならずに走れていましたよ。一旦は②着馬に出られましたが、最後は差し返してくれました。この距離をこなせたことは大きいですし、あとはもう少しレースぶりに幅が出てくればいいですね」とレース後に武豊騎手はコメント。鞍上も“さすが“レジェンド”といったペース判断で、マイルの距離に対応して見せた印象。本番のNHKマイルCは直線の長い東京に舞台が替わりますが、前で運べる先行力、機動力が大きな武器になることは変わりないので、別路線から参戦してくるメンバー次第では、再び粘り込むシーンも十分に考えられます。

 

 

 ②着マテンロウオリオン(1番人気)は次を意識してか最内枠でもインに固執するような感じはなく、中団にポジションを下げ、3コーナーあたりで馬が行きたがった際も折り合いを優先。そこから馬群の外を回して追い上げ、突き抜けそうな脚勢で伸びてきました。最後のアタマ差は内、外のコース取りの差や3カ月ぶりの実戦だった分でしょう。本番に向けて申し分のないレースだったいえます。③着リューベック(6番人気)は距離短縮に対応し、控える形でGⅠへの出走権を獲得。ただし、こちらは正直、インパクトやメリハリに欠ける印象。今後に向けてはディアドラの全弟にあたる血統からくる成長力に期待したいところです。

 

 

 2番人気で⑤着だったティーガーデンはスタートが今ひとつで、馬場が軟らかい内を通ったせいか、伸びも今ひとつ。自分の印象としてはノビノビと走れなかったことが影響した感じがしたので、広いコースで見直す手がありそうです。個人的に当日版で◎にしていたデルマグレムリン(4番人気⑥着)も出遅れから追い上げに脚を使ったことで、本来の決め手を発揮できなかった様子。トライアルレースですから道中で動くことは仕方ありませんし、改めて今後に注目したいと考えています。

 

 

 

 

 

 

             text by 五十嵐 友二

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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