1月15日(日曜)に中山競馬場で行われた第63回GⅢ京成杯(芝2000m・3歳・別定・曇り・良馬場)は2番人気に支持されたソールオリエンスが優勝騎乗した横山武史騎手、管理する美浦・手塚貴久調教師とも京成杯は初勝利。ソールオリエンスは北海道千歳市社台ファームの生産馬。馬主は(有)社台レースホース

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 大方の予想通り、グラニットがハナを切りました。前半の1000m通過は62.2。初めての2000mだったのを意識してか、スローペースの逃げでしたね。

 

 

【レース分析】 ソールオリエンス(2番人気)は落ち着いており、馬体重の発表は462キロでも数字以上に体を大きく見せて、身のこなしは滑らか。レース序盤は行きたがるような面を見せましたが、我慢ができていましたね。4コーナーで外に膨れた際はヒヤッとしましたが、そこから鞍上が体勢を立て直してからは他馬とは勢い、伸びが違っていました。スローペースだったとはいえ、直線に急坂の待つ中山でラスト2ハロンは11秒7ー11秒5の加速ラップ。モノが違いました。しっかりと賞金加算に成功。近年のトレンドを踏まえれば、クラシック本番に直行になるのでしょうか。

 

 

 「かなりの能力を持っています。言い訳になってしまいますが、調教では右に倒れるような仕草をしていたのに、レースでは他馬を気にしてか左に大きく膨れて迷惑をかけてしまいました。まだ体が緩くてこういう馬場を心配していましたし、3コーナーの手応えも怪しかったですが、能力だけでカバーしてくれました。精神面、フィジカルと成長が欲しいところですが、期待していい馬です」とレース後に横山武史騎手はコメント。兄ヴァンドギャルドのような気性の危うさを内包しますが、修正するだけの期間はあることですし、この段階でウィークポイントが判明したのはいい方に出そうです。

 

ソールオリエンスの4代血統表

 

 オメガリッチマン(9番人気)はレース間隔が詰まって馬体減。あまりいい材料でないのは確かですが、それほど細い感じはなく、まずまずの状態に映りました。ソールオリエンスが逃げ・先行勢を一蹴する形となり、展開の恩恵はありましたが、中団からしっかり脚を伸ばして②着確保。未勝利勝ちの内容、タイムともに上々でしたから、前走のジュニアCでは4番手にしていたのに・・・。見限るのが早かったですね。

 

 

 セブンマジシャン(1番人気)は体が引き締まり、歩様にも勢いがあって迫力満点の周回。気配は申し分ありませんでした。ホープフルSのレースぶりを踏まえ、後方で折り合いに専念。勝ち馬が外に膨れたこと、また②着馬にも寄られる不利はありましたが、デビューから2連勝の内容を思えば、少し物足りない③着。ジャスタウェイ産駒は、父ほど切れる脚が使えないタイプが多いように感じます。サヴォーナ(7番人気)とシルヴァーデューク(5番人気)は年末から年始にかけての変則日程の影響もあったか2桁の体重増。2頭ともに馬体が立派過ぎた印象。絞れれば巻き返しがあっていいでしょう。

 

   

text by 京増 真臣

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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