4回中山2日目11R第63回GⅢ京成杯オータムハンデは単勝1番人気に支持されたミッキーグローリーが外から抜け出して優勝。初めて挑戦ながら見事に重賞制覇を成し遂げた。またC.ルメール騎手は前日にノームコアで制したGⅢ紫苑Sに続き、中山で行われた重賞を連勝。管理するのは国枝栄調教師、ミッキーグローリー北海道・新ひだか町の岡田スタッドの生産馬で、馬主は野田みづきさん。サマーマイルシリーズはすべての日程を終了し、京成杯オータムハンデで②着のワントゥワンが首位。しかし、シリーズ対象競走では未勝利だったため2年ぶり3度目となるシリーズ王者なしという結果となった。

それでは京増TMにレースを振り返ってもらいましょう。

 

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【展開・ペース】

 スタート後、ミュゼエイリアンショウナンアンセムが馬体を併せて先頭争い。4ハロン目が12秒2に落ちて、前半の半マイル通過は46秒9。このままのペースであれば、前残りになったのかもしれないが、ここで間髪を入れずにウインガニオンが動いたことで5ハロン目は11秒2。影響は大きく、一転して差し、追い込み馬にとって有利な展開となった。

 

 

【レース分析】

 ミッキーグローリーはスタートすると、急かさずに後方で脚をタメて追走。残り3ハロン付近で鞍上がゴーサインを出すと、しっかり反応。直線は外から豪快に抜け出して勝利した。展開の恩恵があったのは事実だが、当日の馬体重はプラス8キロと一段と逞しさが増していた。約1年5カ月に及ぶ休養から復帰したのが昨秋の中山開催。それから1年。重賞初挑戦でこのパフォーマンスだから本格化ムードが感じられ、このまま無事にいけばビッグレースでも楽しみ。

ルメール騎手のコメント 「前回、騎乗した東京の1800mは長かったです。マイルに替わったのは良かったし、スタートからペースが流れてくれたのでリラックスして走れました。3~4コーナーからは長くいい脚を使ってくれて、強い勝ち方ができました」

 

ミッキーグローリーの4代血統表

 

 ②着のワントゥワンはスタートで出負け気味だったが、前走の関屋記念と同様に末脚勝負。メンバー最速の上がりをマークし、ゴール前では目立つ伸び脚を見せた。これで重賞で2戦続けて連対。今回はパドックで落ち着きがあったことで、前回以上のパフォーマンスは発揮できたように映った。

 本命を打ったロジクライは、マイナス4キロといくらか体がしぼれて柔軟な身のこなし。絶好の気配に映ったが、4コーナーでは周りを囲まれて動くに動けず。ここでスピードに乗せ切れなかった。結果的に外から強襲したミッキーグローリーワントゥワンの瞬発力に屈した格好。それでも、③着を死守して地力はアピール。今回は内枠がアダになった。

 

text by 京増真臣/構成・藤原

 

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