2023年2月19日(日) 2回小倉4日

 小倉は土曜日が稍重馬場で、日曜は重馬場。芝は直線だけではなく、全体に内が悪かったようで、内を回ってきた馬は距離に不安があったテイエムスパーダだけ。他は終始ラチから数頭分を空けてレースを進めました。ただ、この日は外伸び馬場でしたが、全体に追い込みは不発。理由は後方から外を回すとロスが大きくなり過ぎるため。いかに勝負どころをロスなく運ぶかがポイントの1つとなりました。ペースは48秒4─11秒9ー49秒4。レッドベルオーブが暴走気味に一頭だけ飛ばす形で、全体としては平均ペース。

 ヒンドゥタイムズは中団で手応え十分。馬場のいい部分の最も内を回り、ロスを最小限に抑えた立ち回りでした。最後は外で粘るバジオウ、内から追いすがるカテドラルを抑えてゴール。相性のいい小倉コースで重賞初制覇。B.ムルザバエフ騎手は昨年末に来日してから重賞3勝目をマーク。「稽古で乗った時から乗りやすいと思っていました」とジョッキー談。この点からも去勢した効果が窺えます。

 カテドラルは後方で折り合いに専念。コーナーワークで4角ではちょうど勝ち馬の後ろ。直線は勝ち馬の内へ。一瞬勝ち馬を交わしたかのように見えましたが、最後は首の上げ下げで②着惜敗。トップハンデ58㎏を背負って力は示しました。バジオウは3番手でしたが、前から離れてハナを切っているような形。早めにバテたレッドベルオーブを交わして4角で先頭。直線は馬場のいい外に出し、一旦は完全に抜け出しましたが、内から交わされてしまいました。

 ロングランはスタートこそひと息でしたが、促して中団のポジションへ。道中は1番人気のレッドランメルトを見ながら。直線はその内に進路を取り、勝ち馬の外から脚を伸ばします。⑤着以下は引き離しましたが、前を捕まえるまでには至らず。得意の荒れた馬場で重賞健闘。ホウオウエミーズは後方から。直線で大外に出して脚を伸ばしてきましたが、上位勢とは通ったところの差が大きかったです。こちらも渋った馬場は走りますし、牡馬相手に頑張りました。1番人気のレッドランメルトは⑩着敗退。道中は前にバジオウを見ながら。ただ、ペースアップした残り2ハロン標あたりから前に置いていかれる感じで、直線は伸びを欠きました。吉田隼人騎手が「抱えているうちは良かったのですが、推進力がなくなってしまいました」と追い出すと道悪適性の差が出てしまった感じです。

text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。