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第67回 阪急杯 回顧

 

 

2023年2月26日(日) 1回阪神6日

 24日(金)に8.5ミリの雨が降り、25日(土)は稍重馬場でスタートして9Rから良馬場。当日の26(日)は終日良馬場でしたが、速い時計が出る馬場ではありませんでした。傾向としては今開催は全体に内有利。レースは前半33秒9─後半34秒3。前半は過去5年と比べて最も速い数字となり、緩みのないペース。アグリは二の脚を利かせてハナを窺う勢いでしたが、内のメイチョウチタンが譲らずハナへ。2番手で運んだアグリが直線に向いて先頭に立ち、そのまま押し切りました。同馬は4連勝で重賞初制覇。②着はインの4番手で運んだダディーズビビッド。ひと叩きして馬体はマイナス12㎏と絞れていました。距離短縮も良かったです。直線は先に抜け出した勝ち馬をおいかけて、クビ差まで追い詰めたところでゴール。シビアな流れで内を立ち回った馬のワンツーでした。

 前回の根岸Sは休み明けで初ダートだったホウオウアマゾンでしたが、今回はひと叩きして得意の阪神コースと条件が好転。外枠でしたが、好スタートから3番手をキープ。直線で一旦はグレナディアガーズに交わされそうになりますが、そこからひと伸びして③着を確保。グレイイングリーンは後方から4角で大外を回して直線へ。「ビュンと切れる脚がなく、ジワジワと加速するタイプですから、外枠は良かったと思います」と団野騎手。コースロスを考えると悪くない内容。

 ショウナンアレスも後方からレースを運びましたが、こちらは逆に3角手前でラチ沿いに入れ、内を回して直線へ。結果的にこれは好判断。最後は狭いところ(直線コースで内側に斜行したことについて戒告)から伸びてきました。重賞で周りが速く、慣れない後ろからの競馬になりましたし、格上挑戦を考えると上出来。当然、自己条件に戻って改めて。1番人気のグレナディアガーズは⑦着。岩田望来騎手は「道中外に張るところが多々あって、脚がたまらなかった感じです」と、力負けではないことを強調。この速い流れでも力んでいましたし、外めを回らされた分もあるでしょう。目標はこの次でもあるだけに、そこまで悲観する内容ではなかったはず。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。