9月11日(日曜)に中山競馬場で行われたサマーマイルシリーズ第4戦 第67回GⅢ京成杯オータムハンデ(芝1600m・3歳以上・ハンデ・晴れ・良馬場)はファルコニア(単勝1番人気)が力強く抜け出して優勝。騎乗した吉田隼人騎手、管理する栗東・高野友和調教師とも京成杯オータムハンデは初勝利。また高野友和調教師は前日、管理するスタニングローズが紫苑Sを制しており、土日重賞制覇となった。ファルコニアは北海道千歳市社台ファームの生産馬。馬主は(有)社台レースホース

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

シュリは左前肢ハ行のため競走除外

 

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【展開・ペース】 レース直前に残念ながらシュリが競走除外に。ベレヌスの単騎逃げが濃厚と思われましたが、スローペースと見るや外からミッキーブリランテが果敢に動いてハナを奪います。その後も出入りはあったものの、ペースは落ち着き、しかも開幕週で先行勢に有利な馬場状態。結果的に、ファルコニアが前を交わしただけで、4コーナーの位置取りがそのまま入線するレースとなりました。

 

 

【レース分析】 ファルコニア(1番人気)はディープインパクト産駒らしい無駄肉のない造り。身のこなしは柔らかく、気配は良く映りました。スタートから意識してポジションを取りに動き、開幕週の馬場を読み切って強気に運んだ吉田隼人騎手の好騎乗が勝利を呼び込みましたね。直線はきっちりと前を捉えて抜け出して快勝でした。

 

▲スッキリと仕上がったファルコニア(撮影:yu~kun)

 

「馬体が成長して体がふっくらとしてきましたし、若さが抜けて気持ちの面で成長してきているんです。おかげでムキになって走るようなことがなくなってきましたし、道中の息の入りが良かったです。昨日からのレースの傾向を考えると前につける必要があると思っていましたが、そういう競馬ができて好結果を残すことができて良かったです。今後もこの馬の応援を宜しくお願いしますとレース後に吉田隼人騎手はコメント。3歳時はスプリングS、京都新聞杯で健闘していた馬が5歳にして重賞タイトルを獲得。もともと堅実に走るタイプですから更に相手が強化されても、軽くは扱えません。

 

 

ファルコニアの4代血統表

 

 ミッキーブリランテ(12番人気)は馬体が絞れていましたが、パドックでの雰囲気は、完調時と比較すると、やや物足りなかった印象。岩田康騎手の判断が奏功し、展開と開幕週の馬場を味方に直線でファルコニアに並ばれると、もうひと踏ん張り。こちらは矢作厩舎の管理馬。今回は朱鷺Sから中1週での出走でしたが、連闘など短い間隔での出走は怖いですね。クリノプレミアム(7番人気)は脚捌きの硬さはいつものこと。活気は十分でまずまずの仕上がり。直線は渋太く脚を伸ばしており、勝ち馬からはコンマ1秒差。外を回らされなければ勝っていたかもしれません。今日に関しては枠順の差が出た形。

 

 

 ④着ミスニューヨークは5、6番手で流れに乗って運ぶことができました。ただ、直線は狭いスペースに突っ込みましたが、伸び切れず。満足に追えていればと思える内容。2番人気ダーリントンホールは中団を追走。流れが遅く、少し行きたがるような感じも。最後はジワジワと脚を伸ばしましたが、上位争いには加われず。不向きな展開に泣かされました。

 

 

 

 text by 京増 真臣

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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