8月6日(日曜)に新潟競馬場で行われた第15回GⅢレパードS(ダ1800m・3歳・晴れ・良馬場)は単勝5番人気のライオットガールが優勝。管理する栗東・中村直也調教師はこれがJRA重賞初勝利。騎乗した岩田望来騎手もレパードSは初勝利となった。ライオットガールは北海道浦河町ヒダカファームの生産馬。馬主は(有)ヒダカファーム

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 ルクスフロンティアが一目散に飛び出して先手を主張。テンの入りが速く、そのままケレン味のない逃げを打って1000m通過は60秒5というハイペース。しかし、すぐに隊列が決まったこと、また2番手のライオットガールルクスフロンティアを追いかけなかったことで、先行勢のストレスは軽微。前が踏ん張る決着となりました。

 

 

【レース分析】 ライオットガール(5番人気)はコンスタントに使っていても硬さがなく、活気十分。いい状態で出走することができました。スタート後、軽く気合をつけて、ポジションを取りにいったことが勝因のひとつ。ルクスフロンティアの作ったペースは速かったわけですが、離れた2番手というのは絶好のポジショニングでした。直線は3頭の叩き合い。最後はオメガギネスを振り切って重賞タイトルを獲得。良馬場で1.50.8という勝ち時計も優秀ですね。

 

 

 「依頼を頂いた時からいい馬だと思っていましたし、うまくいけばチャンスがあると思っていました。ゲートを五分に出てルクスフロンティアが出していったので、それを見て2番手が取れた時には、スムーズに運べれば何とかなると思いました。新潟は平坦なので、前に残られないように早めに併せていきましたが、そういうレースの形でも馬が頑張ってくれましたし、追い出すタイミングにも馬がよく応えてくれました。本当に馬に感謝したいです。凄く乗りやすかったですし、スピードがあって先行できるところが武器です。これを機会にもっと上でも頑張ってくれると思います。暑いなかで走ったので、疲れもあると思いますが、次も順調に迎えられれば楽しみです」とレース後に岩田望来騎手はコメント。初騎乗ながらコースを考慮し、積極的に運んで力を存分に引き出した鞍上の手腕も評価されるべきでしょう。

 

ライオットガールの4代血統表

 

 オメガギネス(3番人気)は休養前の緩さが大分解消され、成長が感じられました。久しぶりの実戦でしたが、仕上がりも良かったですね。勝ち馬をマークするようにインの4番手を追走。砂を被る形でしたが、スムーズに追い上げることができましたが、1列ほど前で運んだライオットガールを最後まで交わせず、惜しい②着。それでも、初めての左回りに対応できた点は収穫。まだダートではほとんど底を見せていません。ルクスフロンティア(8番人気)は少しうるさい面を見せていましたが、夏場ならこれぐらい活気があった方がいいのかもしれません。ハイペースで飛ばしつつも、3〜4コーナーで後続を引きつけて息を入れられたことが、直線の粘りに繋がりました。結果的に好時計決着を演出する逃げ。中身の濃い③着でした。

 

 

 エクロジャイト(2番人気)はパドックではブリンカーをしていませんでしたが、集中力があって力強い脚捌き。スタートで出負け気味。すぐ二の脚で挽回し、揉まれないレースはできたのですが・・・離された④着。前回ほどの粘りがなかったあたり、やはり逃げる形がベストなのでしょうか。マオノアラシ(13番人気)は逞しい体つきで、気合乗りも上々。気配は良く映りました。中団のインに収まり、内をロスなく立ち回って流れ込むように入着。上位と差はありましたが、走破タイムは51秒台ですから自己条件に戻れば勝ち負けでしょう。本命に推したクールミラボー(4番人気)は脚捌きが硬めでも、これはいつものこと。状態は良かったように感じました。スタートは若干遅い程度。前回よりも出ていました。例によって後方待機策。前有利の展開に泣いた格好ですが、本来の脚は使えず。やっぱり新潟コースが舞台ですから、流れに乗って運べるタイプでないと厳しかったですね。1番人気ミスティックロアは⑭着。初めての左回りに戸惑ったのか若さを見せてまったく力を出せず。能力は高く、見直しが必要でしょう。

 

   

text by 京増 真臣

 

 

 

 

 

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