2023年11月12日(日) 3回京都4日

 芝は良馬場発表でしたが、前日が重馬場スタートで競馬が行われたこともあり、この日は時計を要するタフな馬場でした。また、直線は内が荒れていて多数の馬が外へと進路を取っていました。ペースは前半61秒1─11秒9─59秒6のスローペース。レースは2番人気のジェラルディーナが出遅れて最後方からのスタート。アートハウスがハナを切り、その外にローゼライト。2頭が徐々に後続を引き離し、2コーナー~向正面にかけての残り1400mから12秒1、11秒9。例年だとペースが緩む箇所。「行く馬に行かせて2~3番手からとの指示でした。指示通りに運べず、申し訳ありませんでした」と坂井瑠星騎手。全体的に力んでいた分、最後まで保ちませんでした。続いて離れた3番手にハーパー、その後ろにブレイディヴェーグ、更にそれを見る形でルージュエヴァイユ。インの3頭がそのままワンツースリー。ここがビクトリーポジションでした。勝ったブレイディヴェーグはスタートがひと息でしたが、それでも2着ルージュエヴァイユより前のポジションを取れたのが大きかった。着差を考えると仮にポジションが逆だったなら着順に影響があったかもしれません。直線はハーパーの内から脚を伸ばして快勝。2度の骨折を乗り越えてタイトル獲得。素晴らしいの一言です。

 ルージュエヴァイユの松山騎手は「勝ち馬の後ろでしっかり脚はたまりましたが、ラストで少し右にモタれた分、伸び切れなかったですね」とコメント。距離的に無理をできない分、序盤のポジション争いを強気にはいけませんでした。よく伸びていますが、最後は位置取りの差が出たとも。ハーパーは前を深追いせず、マイペースで離れた3番手。インで脚をためてゴールドエクリプスのブロックを搔い潜り、直線もスムーズに外に出して伸びてきましたが、上位2頭には切れ負け。ライラックはスタートは出ましたが、道中はジェラルディーナよりも後ろから。しかも、直線に向いて前が壁になり、追い出しが遅れました。「ゲートは上手に出ましたが、外めの枠の分、取りたい位置を取れなかったですね」と戸崎騎手。人気の一角ジェラルディーナは発馬と4角で外を回るロスが大きかったです。

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