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第28回 武蔵野S 回顧

 

 

 11月11日(土曜)に東京競馬場で行われた第28回GⅢ武蔵野S(ダ1600m・3歳以上・別定・曇り・良馬場)はドライスタウト(単勝2番人気)が優勝。管理する栗東・牧浦充徳調教師、騎乗した横山武史騎手とも当レースは初勝利。ドライスタウトは北海道日高町下河辺牧場の生産馬。馬主は(株)YGGホースクラブ

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 メイショウウズマサが好スタートを決め、そのまま先手を主張。そこへケイアイシェルビーが並びかけて半マイル通過は46秒3というハイペース。適度に上がりがかかったように地力を問われる展開となりました。

 

 

 

 

【レース分析】 ドライスタウト(2番人気)は体重が11キロ増えたこともあって重厚感がありました。パドックを周回する姿は迫力満点。抜群の気配に映りました。軽く促して2番手グループに取りつくとハイペースと見るや、一歩引いて5番手。ポジショニングは理想的。4コーナーでもスムーズに外に出すことができましたね。直線は弾けるように突き抜けて快勝。鞍上の好騎乗もありましたが、ドライスタウト自身の充実ぶりも目立ちますね。

 

 

 

 

 「思ったよりもゴチャつきましたし、予定よりも直線で抜け出すのが早くなったのですが、それだけ反応が良かったということです。最後は遊んでいたように、まだまだ余力がありました。攻め馬で跨らせてもらいましたが、レースの方がよりこの馬の良さを出してくれました」とレース後に横山武史騎手はコメント。2月のフェブラリーSは2番人気に支持され、④着に健闘。スムーズに能力を発揮して待望のJRA重賞初制覇。浦和のダートグレードに続いて連勝を決めたように本格化ムードが感じられます。

 

 

ドライスタウトの4代血統表

 

 

 タガノビューティー(6番人気)は少しうるさい面を見せるのはいつものこと。6歳を迎え、状態の変動は小さく、いい意味で変わりない状態に映りました。例によって後方待機策。直線もメンバー最速の上がりを駆使して②着に好走。結果的に勝ち馬が一枚上だったものの、もともと東京コースは相性のいい舞台。好メンバーが揃ったかしわ記念で②着に好走した地力も伊達ではありませんでした。レッドルゼル(5番人気)は厩舎のコメント通り、好調時の雰囲気には今一歩だったでしょうか。それでも、体に太め感はなく、力の出せる仕上がりでした。距離を意識し、脚をためて後方を追走。終いは差を詰めて、休み明けとすればレース内容は合格点以上でした。

 

 

 

 ④着ケイアイシェルビーは活気があって脚運びはスムーズ。好スタートを決めたメイショウウズマサにハナは譲りましたが、しっかりと2番手をキープ。ハイペースの中、直線は渋太く粘っていましたし、展開が噛み合えば重賞でもチャンスがありそうです。ペースセッティング(3番人気)はキビキビと歩様に勢いがあって好調をキープ。大外枠でレース運びはスムーズでしたが、やはりベストは1400mなのでしょうか。直線半ばで脚いろが鈍ってしまいましたね。⑤着に食い込んでマイルはこなせましたが、ダートの一線級相手では少し厳しかった印象。とはいえ、まだ3歳。今後の成長、地力強化に期待したいところです。

 

 

text by 京増 真臣

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

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