2023年12月3日(日) 4回中京2日

 前半36秒4─48秒8、後半49秒7、37秒3。1000m通過60秒9は速めだが、そこから12秒4─12秒6とゆったり。距離に不安のあったレモンポップだが、勝負どころでうまく息を入れられた感じ。大外枠からだったが、スピードの違いでハナへ。終始、絡まれることなく自分のペースで行けたことが大きかった。「最後は止まった感じで、距離はギリギリでしたが、能力の高さで押し切ってくれました」と坂井瑠星騎手。フェブラリーSと合わせてJRAダートGⅠ春秋制覇を達成。2番手で運んだドゥラエレーデが③着。スタートは内のテーオーケインズの方が速かったが、仕掛けて先行。道中は内に勝ち馬を見ながら。ウィルソンテソーロには差されたが、テーオーケインズとの③着争いには競り勝った。スタートしてから外に出して砂を被らせない競馬ができた。今後は揉まれた場合にどうかだろう。テーオーケインズは内からダッシュ良く好位のインを確保。ラチ沿いを距離損なく進めて立ち回りとしては最高。力は出し切った。

 そして、この先行決着に割って入ったのがウィルソンテソーロ。道中は馬群の後方を進んで直線勝負。ただ、勝負どころで外々を回ったセラフィックコールと違い、こちらはうまく内を回り、直線の立ち上がりで外へ。最後は凄い脚で追い込んできた。「出すのにモタついてしまいましたが、それでも惜しいところまで来てくれました。馬がどんどん良くなっているのを感じていました」と原優介騎手。外へ出す時にノットゥルノの進路を邪魔して制裁対象にはなったが、ロスを最小限に抑えられた分、終いの脚に繋がったとも。セラフィックコールは前述の通り距離ロスが大きかった。そういう競馬しかできないと言えばそれまでだが、今後も展開には注文が付く。クラウンプライドは特に見せ場もなく敗退。意欲的な調整な割に過去最高体重。「いつもとはまったく違う競馬になってしまいました。気持ちが入らないままレースが終わりました」と川田騎手。

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