1月14日(日曜)に中山競馬場で行われた第64回GⅢ京成杯(芝2000m・3歳・馬齢重量・晴れ・良馬場)は単勝5番人気に支持されたダノンデサイルが優勝。管理する栗東・安田翔伍調教師は京成杯は初勝利。騎乗した横山典弘騎手は2004、05、10年に勝っており、通産4勝目となった。ダノンデサイルは北海道千歳市社台ファームの生産馬。馬主は㈱ダノックス

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

ロジルーラー号は出走取消

 

 

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【展開・ペース】 先手を主張したのはアスクナイスショー。前半3ハロンは34秒7と速めでしたが、その後、向正面に出てからラップが緩み、1000m通過は60秒7。平均よりやや遅めのペース。先行勢に有利な展開となりました。

 

 

 

 

【レース分析】 ダノンデサイル(5番人気)は昨年10月に東京でデビュー。関東圏への輸送は経験済みであり、今回はテンションが上がることはなく、柔らかみのある動きを見せていました。五分のスタートから出脚もついて5番手の外を追走。前で運ぶ馬たちをを射程圏内に入れながら、スムーズなレースができましたね。直線に向いて手前を替えると力強い伸び。坂を上がったところで先行勢を捉えて快勝。馬にストレスをかけないように、大事に競馬を教えながら賞金加算することができました。価値ある1勝ですね。

 

 

 

 「いつも通り、馬のリズムを大事にしましたが、いい伸びでした。オーナーサイドが厩舎と僕に自由にやらせてくれますし、それに馬も応えてくれています。コーナー4つのコースが向いているとは思いませんが、いいポジションでリラックスして走れましたし、不利のないように競馬をして、いい感じで伸びてくれました。これからも頑張っていきたいと思います。とレース後に横山典弘騎手はコメント。前走の京都2歳Sは直線で外へ持ち出すロスがありながらも0秒2差④着と悔しい結果。今回は存分に力を発揮して重賞ウィナーに輝きました。これで余裕を持ってクラシックに臨むことが可能となりました。GⅠレースにどのようにアプローチしてくるのか動向から目が離せません。

 

 

ダノンデサイルの4代血統表

 


アーバンシック(2番人気)は精神面が大人になって気持ちが入り過ぎず、歩様、身のこなしとも滑らか。いい成長曲線が描けていますね。勝てなかったことは残念でしたが、最速の上がり3ハロンをマークし、能力の片鱗は示しました。既に2勝を挙げていてこの②着で更に賞金を加算することができました。皐月賞の出走はほぼ当確。今回のレース内容も合格点があげられます。コスモブットレア(10番人気)は前回が2人引き。今日は1人で引けていたように、イレ込まずに我慢できていました。フットワークに素軽さが出て、状態は上向き。展開の恩恵はあったものの、直線は渋太く二枚腰を発揮し、見せ場十分の③着でした。

 

 

 

ハヤテノフクノスケ(4番人気)はプラス14キロといくらか体は立派でしたが、馬っぷりが良く、脚取りは力強かったですね。積極的に運び、展開を味方につけての④着。それでも、直線は見せ場を作って踏ん張りました。今後につながるレースができましたね。ニシノフィアンス(12番人気)はまだ馬体に緩さがあり、パドックでは物見をするなど心身ともに成長途上。そんな中でも最内枠を生かして入着を果たしました。更に経験を積みながら、変わってきそうです。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

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