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第68回阪急杯回顧

 

 

2024年2月25日(日) 1回阪神2日

 週中に雨が降って、土曜の芝は稍重スタート。更に日曜は朝から終日雨で、芝は重、ダートは不良馬場。開幕週だったが、時計がかかる状態だった。それでも前半の33秒9は、良馬場で1分19秒台の昨年と変わらず。それだけにラスト2ハロンは12秒0─12秒5と時計を要した。また、内の状態が良く、外を回した馬には厳しい馬場でもあった。レースは外枠からアサカラキングが押して押して前へ。内のメイショウチタンが引いたことでハナを取り切った。勝ったウインマーベルは好位のイン。その直後にサンライズロナウド。結局、最内を通った3頭のワンツースリー。

 ウインマーベルの道中は好位のイン。2番手のメイショウチタンが直線で脚を失くしたことで、難なくスペースを確保できた。直後のサンライズロナウドはその動きに追従。最後は粘るアサカラキングに2頭が詰め寄り、3頭の争いは首の上げ下げでウインマーベルに軍配が上がった。「ゲートさえうまく出れば、いい枠だと思っていましたが、しっかり出てくれました。重たい馬場はそう得意ではないけど、開幕週の分、こなしてくれました」と松山騎手。阪神Cと同じ舞台で重賞連勝を決めた。

 アサカラキングは不利な外枠だったが、前述の通りハナを奪えたことが大きかった。開幕馬場を生かし切って惜敗。「重賞で、これまでとはメンバーが違いましたが、それでもしっかりと自分の競馬ができました」と斎藤騎手。距離を詰めてからの充実ぶりは目を見張る。サンライズロナウドは好枠を生かしてロスなく運んで、うまく脚をためられたが、前が渋太く掴まえ切れず。

 サトノレーヴはなかなか使い込めない分、常に全力投球。内有利の馬場のなか、内から3頭分外を回り、速い流れを先行。頑張っている。ジョッキーのコメント通り、スタートは速い。最後は苦しくなったか、ムチに反応して若干ヨレつつだが、見せ場は十分。ボルザコフスキーはじりじりと脚を伸ばしていたが、今日の馬場で後方から外を回していては厳しい。2番人気のダノンティンパニーはコーナーで内から張られてかなり外を回らされるロス。枠も良くなかったし、今日のところはノーカウント。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。