2024年3月10日(日) 1回阪神6日
前半33秒8─後半35秒1の前傾ラップだが、過去のこのレースと比べて特別前半が速いというわけではない。ただ、例年なら12秒台のラップもある4ハロン目と5ハロン目が11秒2、11秒4。緩みのないペースだった。1ハロン延びる桜花賞には直結しづらいレースだが、1週前の戎橋Sを0秒6上回る決着自体は評価していいと思う。ハナはエトヴプレ。スタートは外の馬の方が速かったが、「行く馬を行かせて、その後ろでのレースを考えていましたが、押し出されるような感じでハナへ」と藤岡佑介騎手。そのまま最後まで先頭を守り切った。真後ろに控えていたコラソンビート以外のついていった馬は軒並み失速しているのだから強い競馬だった。初めての1400mも問題なかった。
人気のコラソンビートは勝ち馬の後ろで虎視眈々。直線でスペースをこじ開けて、あとは前を捉えるだけだったが、最後は同じ脚色に。「調教から具合がもうひとつで、いつもの反応がなかったです」と横山武史騎手。その分、まだ伸びしろを見込めそう。桜花賞のもう一枚の切符を手にしたのはセシリエプラージュ。もともと終いの脚には定評があったが、今回は上がりのかかる展開も向いた。バウンシーステップは直線で外の馬を弾き飛ばして制裁対象に。レースは出遅れたが、「力むリスクを負ってポジションを取りにいきました」と菱田騎手が話すのように、中団を確保。最後も脚を伸ばしており、スタートが五分なら面白かった。
カルチャーデイは馬込みで折り合いを欠いていた。直線では挟まれる不利もあったし、思うような競馬ができなかった感じ。シカゴスティングはダッシュ良くハナに立つ勢いだったが、内のエトヴプレを行かせて2番手から。プラス12㎏増は成長分だったが、全体に中途半端な競馬に。「ゲートを出過ぎました。左右から突かれる形で、向正面をリズム良く進められませんでした。そのあともプレッシャーをかけられ、息の入らない展開に」と鮫島克駿騎手。
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