2024年3月31日(日) 2回阪神4日
前半60秒2─後半58秒0のスローペース。8R2勝級で前半59秒5─後半59秒2の1分58秒7だから、やはり前半は遅い。その分、後半は11秒台が続くロングスパート戦となった。レースはスタニングローズがハナへ。その外に勝ったベラジオオペラがつける。更にその外にリカンカブール。落ち着いた入りだったが、序盤は後方にいたローシャムパークは向正面に入って外から動いていってベラジオオペラに並びかけ、ひと呼吸おいてソールオリエンスも追い上げを開始。ただ、直線に入っても終始番手をキープしていたベラジオオペラの脚は衰えず、際どい叩き合いを制してGⅠ初制覇。どんなレースでもできるのがこの馬の強み。「とても操縦性が高い馬。馬場の様子を見ながら、思い切って先行策を。具合の良さも感じていましたし、最後もああいう形になると強いですね」と横山武史騎手。
ローシャムパークは前述の通り向正面に入ってから動いて、一気に先団に取りついた。最後まで勝ち馬の前に出ることはなかったが、かなり長く脚を使っている。「内枠だったので、ゲートを出れば前に行こうと思っていましたが、スピードの乗りがひと息だったのでマクる形に切り替えました」と戸崎騎手。この枠でこのペースだと楽な競馬ではなかったはず。着差を考えると負けて強し。ルージュエヴァイユは中団の後ろでジッと待機。3角手前で内に入れたのは菅原騎手のファインプレー。コーナーワークで距離を稼いで、直線は勝ち馬を追いかけるように伸びてきた。二桁人気を覆す好走。1番人気のタスティエーラは内枠でスタートも悪くなく、絶好のポジション。ただ、4角の手応えは劣勢で、直線は伸びを欠いた。「こんなに負ける馬ではないし、何もなければいいんですが」と松山騎手。力負けでないことは確かだろう。次走以降の巻き返しに期待したい。
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