2024年9月1日(日) 2回中京8日
今年は小倉ではなく、中京での開催。しかも、台風10号に振り回された1週間だった。開催自体が危ぶまれたが、何とか無事に終了。土曜が不良で、日曜は重。それだけ時計のかかる状態だったし、全体に内よりも外が伸びる馬場だった。レースは前半34秒5─後半34秒5のミドルペース。ある程度のポジションで運ぶか、アブキールベイのようにコーナーでショートカットしないと掲示板には届かない状況。勝ったエイシンワンドは3番手の外。枠なりにいいところでレースを進められた。1ハロン標手前に先頭へ。そこから外ステッキで内にササッたが、勢いが衰えることはなく、そのまま押し切った。「手応えが良過ぎて、抜け出すのが少し早いかなとも思いましたが、馬がよく踏ん張ってくれました」と幸騎手。キャリアの浅い2歳戦、新馬と同じ舞台でコース経験も大きかったか。
2着には人気薄のクラスペディアが入った。内枠で難しい競馬だったはずだが、外の馬を先に行かせて好位の後ろに取り付き、うまく馬場の悪い最内を避けて運べた。「道悪も苦にせず、馬はよく頑張ってくれました。着差が着差だけに悔しいです」と小崎騎手。直線で外に出し、よく伸びている。未勝利馬だが、新馬でエイシンワンドの0秒2差②着。後続には6馬身差をつけていたし、近い能力はあったということ。そして、この馬もコース経験があった。
アーリントンロウは終始1番人気の勝ち馬をマークする形。直線に向いて一旦は突き放されたが、最後はまた詰め寄っている。「道中もこの馬のリズムで走れて、直線も馬場のいいところを選んで走ってこられました。勝てなくて申し訳ないです」と西村騎手。レイピアは松山騎手が「内枠は厳しかったですね。外から押し込まれるような形になり、ハナを切る展開」とコメントしたように前へ。終始馬場の悪い内を通らされたが、その割に渋太く踏ん張っている。仮にラチ沿い1頭分はマシだったとしても道悪適性は高そう。プラス12㎏で体つきにも少し余裕があっただけに上積みを見込める。
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。