ペースを3分割すると63.1-62.4-57.8。中盤まではスローペース。残り1200mからラップが11秒台に上がり、更にマコトヴェリーキーが動いたことでロングスパート戦となりました。それでも馬場がいいので、先行馬有利の展開に。

 勝ったサンライズアースはハナに立ったこともそうですが、折り合ってリズムを乱すことなく走れたのが最大の勝因。池添騎手が「まだ幼さはあるもののスタミナが豊富」とコメントしているように、持久力を問われる流れになったのもプラスに働きました。昨年のダービー④着馬で格上挑戦は形だけとは思っていましたが、6馬身差の圧勝はお見事。今回が7戦目とキャリアが浅く気性的な幼さもあるので型に嵌まらないと、という印象はありますが、天皇賞(春)に向けて楽しみな1頭が現れました。

 ②着マコトヴェリーキーはその気ならハナに立てそうでしたが、折り合い重視で勝ち馬の直後に。それでも行きたがって岩田望騎手は抑えるのに苦労。2周目の3角手前で動いて先頭に。最後は脚が上がりましたが、何とか②着に粘ったので動いた判断は正解と言えます。岩田望騎手は「2000~2400mぐらいが合うタイプかなと思います」と。今後は中距離路線での活躍が期待されます。

 ③着ブローザホーン、④着ショウナンラプンタは中団、後方からよく追い上げましたが、マコトヴェリーキーには僅かに届かず。この差なら、馬場や展開次第で②着はあったと思えるので、悲観するような内容ではありません。反対に⑤着ヴェローチェエラ、⑦着ワープスピードは流れに乗れていたのに踏ん張ることができず、案外な内容。ヴェローチェエラは距離短縮、ワープスピードは末脚を生かす形で見直したいところです。

text by 石井大輔

 

 

 

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