2025年3月29日(土) 2回阪神1日

 前半35秒2、47秒9─後半45秒4、33秒3の瞬発力勝負。ファンダムはスタートして少ししてから内に入れ、後方で折り合いに専念。残り4ハロン標付近では馬群が凝縮して一団。この時点でファンダムは最後方のイン。直線で外に出した時はまだ余力十分。2ハロン標付近で追い出されると一気に突き抜けた。この上がりを後方から追い込んで1馬身差は圧勝と言っていい。②着には逃げたガルダイアが残った。序盤はウォータークラークと併走する形。「最初に引いたことでリズムを崩しました。ハナを切っていたら、もう少し違っていたと思います」と幸騎手が語ったように相手が引いたこともあって、中盤を12秒7─12秒6に落とせた。これが大きく、上りの競馬に持ち込んでラチ沿いを一杯に粘り込んだが、相手が悪かった。

 ネブラディスクは中団の後ろで頭を上げて気難しさを見せていた。共同通信杯以上に折り合いを欠いていたが、それでも終いに脚を伸ばして③着に入るあたり能力は高い。アスクシュタインは発馬がひと息だったが、向正面では好位の後ろに取りついた。自身の最速上がりを1秒詰めたように、この馬としては速い上がりを使っている。1番人気のリラエンブレムは後方で我慢できていたように見えたが、直線は弾けず。「直線でゴーサインを出してからの反応がなく、動けないまま終わってしまいました。どうしたのか……」と浜中騎手。この馬にもレースの上がりが速過ぎたか。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。