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第63回 アルゼンチン共和国杯 回顧

 

11月9日(日曜)に東京競馬場で行われた第63回GⅡアルゼンチン共和国杯(芝2500m・3歳以上・ハンデ・曇り・良馬場)はミステリーウェイ(9番人気)が優勝した。管理する栗東・小林真也調教師はJRAの平地重賞は初勝利。また騎乗した松本大輝騎手は重賞初勝利となった。ミステリーウェイは北海道千歳市社台ファームの生産馬。馬主は(有)社台レースホース

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 ミステリーウェイが主導権を握り、道中は後続を引き離しました。ただ、前半1000m通過タイムは60秒3ですから平均ペース。離れた2番手以降は超の付くスローペース。後続を翻弄する逃げが打てました。

 

 

【レース分析】 ミステリーウェイ(9番人気)はパドックの外を勢い良く、活気溢れる周回。馬体もきっちりと仕上がっていました。馬自身も渋太く頑張りましたが、鞍上の好騎乗が勝利を引き寄せたように感じました。3〜4コーナーで上手に息を入れられたことで直線での、もうひと伸びに繋がりました。

 

 

「正直、自信はあまりなかったんですが、自信のあるなしに関係なく、この馬の気持ちを走る方に向けさせることが仕事だと思っていました。前回、今回と大逃げする形にはなっていますが、この馬のペースで走らせた結果こうなっているだけで、この馬と一緒にしっかり走ることだけを考えていました。地道に力をつけてくれているし、5年目で成績を出していないなか乗せてもらったことに感謝しています。結果を出せて嬉しく思います。直線に向いて並ばれた時は反応が鈍いかなと思いましたが、そこまでのお釣りがあった分、最後まで伸びてくれました。これまでサポートしてくれたすべての関係者、僕に技術をつけさせてくれた馬たちに感謝したいです」松本大輝騎手はレース後にコメントミステリーウェイは今年3月にオープン入り。9月の丹頂Sを制すと連勝で重賞制覇と7歳を迎えた今が最盛期と言っていいでしょう。

 

ミステリーウェイの血統表

 

スティンガーグラス(1番人気)は馬体に無駄肉がなく、テンションも我慢できていましたし、上々の仕上がり。レース序盤は後方を進んでいましたが、スローと見るやジワッと押し上げて中団へ。良馬場発表とはいえ、断続的に降り続いた小雨の影響があった分、直線は馬場のいい外を選択。懸命に差を詰めましたが、勝ち馬の渋太さに屈した形。ディマイザキッド(3番人気)はテンションが上がらず、ハツラツとした動き。状態は申し分ありませんでした。五分のスタートを決めると、距離を延ばしたことでいつもより前のポジションで競馬ができました。直線で徐々に外へと持ち出し、しっかり脚を使いましたが、あと一歩届きませんでした。

 

 

セレシオン(8番人気)はひと叩きで馬体は締まりましたが、動きの柔軟さが戻り切っておらず、まだ復調途上という印象受けました。レースは好位直後を追走。直線ではワンテンポ仕掛けを待たされる場面がありましたが、進路ができてからは脚を見せており、改めて地力を示しました。シュトルーヴェ(6番人気)は深いブリンカーを着用していましたが、集中力があって、脚取りは軽快。昨年の目黒記念のイメージで、脚をためて後方待機策。59キロという重いハンデを背負いながらメンバー最速タイの上がりを駆使して僅差⑤着。展開が向かなかっただけで、衰えは感じられません。2番人気に支持されたホーエリートは⑥着。いい形で直線に向くと、首位争いに加わりましたが、最後は追い比べから脱落。とはいえ、着差はコンマ2秒差ですから大きく評価を落とす必要はないでしょう。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

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