2025年12月14日(日) 5回阪神4日

 ヒズマスターピースにフロムレイブンが絡んでいく形で、前半33秒7─後半35秒3のハイペース。差し追い込みの決着になった。勝ったのは2番人気のスターアニス。スタートで外にヨレて隣の馬に迷惑をかけたが、自身は中団で流れに乗れた。今回は初めての距離が心配されたが、折り合いはついていたし、外めでスムーズな立ち回りができた。残り300mあたりで追い出されると、しっかりと伸びて差し切った。「直線では追い出しを我慢できるぐらいの余裕。強かったです。とにかく、来年の春まで無事にいってほしいと思います」と松山騎手。ギャラボーグはポジション争いで後ろに引かされたが、3角でラチ沿いに入る。そのまま内を回って、直線で少しだけ外に出し、ロスのない競馬はできたが、勝ち馬の決め手が上だった。それでも未勝利戦を勝ったばかりで、この走りは先々が楽しみ。

 タイセイボーグはスタートは問題なかったし、外枠も良かったと思う。道中は中団の前。いい手応えで直線に向いて、追い出しもぎりぎりまで我慢。前は捉えたし、外から交わされた後も食い下がっていたが、結果的には勝ち馬のいい目標にされてしまった感じ。スウィートハピネスは最後の直線で前を行くタイセイボーグの内を突こうとしたが、進路がなくなって外に切り返すロス。スムーズでも結果は変らなかったかもしれないが、差はもっと詰まっていたはず。1番人気のアランカールはスタートこそ五分に出たが、北村友一騎手が「ゲートは出ましたが、この馬のリズムでと思って後方からのレースを」と話したように序盤は無理をせず最後方から。ただ、5ハロン標を過ぎて馬群の外から徐々にポジションアップ。無理はしていなかったが、結果的にそこで脚を使った分と4角で一番外を回った分、最後に甘くなった。まだ勝負付けは済んでいない。

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