
3月15日(日曜)に中山競馬場で行われた第75回GⅡスプリングS(芝1800m・3歳・馬齢重量・晴れ・良馬場)はアウダーシアが優勝。管理する美浦・手塚貴久調教師、騎乗した津村明秀騎手ともに当レースは初勝利。この結果、③着までに入ったアウダーシア、アスクエジンバラ、アクロフェイズがGⅠ皐月賞の優先出走権を獲得した。アウダーシアは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。
それでは、レースを振り返っていきましょう。

▲レース動画はコチラをクリック
【展開・ペース】 フレイムスターが同型を制してハナを奪いましたが、途中からクレパスキュラーが捲ってきたためスタートしてから5、6ハロン目が11秒3、11秒4と一気にペースUP。差し・追い込みタイプに有利な展開となりました。


【レース分析】 アウダーシア(8番人気)は馬体に緩さがあり、気性もうるさく、まだ心身ともに成長途上ですが、動き自体は迫力満点。じっくりと構えて後方待機策を選択。結果的に展開が嵌まった面はありましたが、大外を回ってメンバー最速の上がりを駆使して鮮やかに差し切ったのは見事。1分46秒0という勝ちタイムはレースレコードでもあり、高い素質の片鱗を示しました。

「気性面でまだ幼さがありますし、未勝利を勝っていきなりの重賞挑戦でしたので、前半はリズム重視で運びました。また、長く使える脚を存分に使わせたいと思っていたのですが、前が止まらない馬場を意識して3コーナー過ぎから動いていこうという気持ちでいました。スローの切れ味勝負よりも速い流れの方が合っていますし、展開は向きましたね。背中はいいですが、まだこれから芯が入っていく馬だと思いますし、秋に向けてはもっと良くなりそうです」と津村騎手はレース後にコメント。課題とされていた折り合いの難しさが改善し、初コンビとなった津村騎手も存分に良さを引き出す好騎乗。昨年暮れのGⅠホープフルS③着馬を破って一躍、皐月賞の有力候補に名乗りを挙げました。

▲アウダーシアの血統表
アスクエジンバラ(2番人気)は体に無駄肉がなく、脚運びはスムーズ。テンションも上がっていませんでした。岩田康誠騎手が付きっ切りで調整してきたことによって操縦しやすくなっていますね。最後はアウダーシアに伸び負けましたが、差す形でも好走できた点は収穫。豊富なキャリアが皐月賞本番で生きそうです。アクロフェイズ(7番人気)はパドックの外めを勢い良く周回。十分に体を使えていました。勝負どころの手応えこそ今ひとつでしたが、直線に向くと渋太く脚を伸ばし、見せ場たっぷりの③着。次走は中山コースにも慣れが見込め、GⅠの舞台でも侮れません。

サウンドムーブ(6番人気)は馬体をスカッと見せて軽快な脚取り。状態、気配は上々。4コーナーで①②着馬の間で進路が狭くなり、切り替えるロスがありました。最後の脚いろを見る限りではスムーズに運べていれば、際どいレースになっていたはずです。サノノグレーター(4番人気)は馬体が絞れて素軽い脚捌き。末脚勝負に賭けて懸命に伸びてきましたが、最後は狭くなって、いくらか脚を余していました。クレパスキュラー(1番人気)はそれほどテンションが上がっておらず、馬体も増えて体に実が入ってきた印象。スタートはゆっくり出して折り合いに専念していましたが・・・1〜2コーナーで掛かってガツンと行ってしまいましたね。連勝の内容からポテンシャル自体は高く、次走での巻き返しに期待したいところです。
text by 京増 真臣

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。
研究ニュースネット新聞の紙面がご覧いただけます!
下記リンクをクリック
※記事中の写真は競馬ブックネットSHOPで販売中!