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新潟2歳S レース回顧

スローで生きた天性のセンス

 2017年8月27日(日)2回新潟10日目11R第37回新潟2歳ステークス(GⅢ)は、単勝3番人気のフロンティア(父ダイワメジャー×母グレースランド)が優勝。管理する中内田充正調教師は昨年のヴゼットジョリーに続き、新潟2歳ステークス連覇。鞍上は岩田康誠騎手。2着にコーディエライトが入ってダイワメジャー産駒のワンツーとなりました。

レースを振り返ってみましょう。

勝ち時計 1分34秒6

前・後半4F 49秒345秒3

13.1 – 11.2 – 12.3 – 12.7 – 12.3 – 11.4 – 10.4 – 11.2

 前半800m通過が49秒3。過去10年でもここまで遅いペースとなったことはなく、レースの上がり3Fが33秒0ですから後方待機組はノーチャンスでしたね。

 勝ったフロンティアは、好スタートを決め、外のコーディエライトが行く構えを見せると、スッと控えて2番手を追走。直線に入ってからはテンクウも交えての3頭の叩き合いから最後はグイッと抜け出て無傷の2連勝を達成。レースセンスの良さが光りますし、瞬発力を秘めたタイプ。新馬戦より10キロ体を絞って、いい状態に仕上げた厩舎力も勝因のひとつでしょう。今回に関しては展開の恩恵があったのは事実。次走が試金石になるでしょう。

 2着コーディエライトは積極策が功を奏しましたね。展開は味方しましたが、後続の目標にされる形から最後まで踏ん張っていましたし、勝った前走より1F長いマイルで結果を残せたことは収穫でした。3着のテンクウは内ラチ沿いからメンバー最速の上がりをマークし、上位2頭に肉薄。結果論ですが、道中でもう1列前のマイネルサイルーンの位置が取れていれば着順を上げられたかもしれませんね。それでも、能力の高さは示してくれました。

 
text by 京増真臣/構成・藤原

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。