2017年9月24日(日) 4回阪神7日 第65回神戸新聞杯(G2)が秋の晴空の下で行われました。注目はなんといっても今年の日本ダービー馬レイデオロ。始動戦でどんな戦いをするのか大勢のファンが見守る中で、堂々と主役を務め上げる走りでした。強かったです。今や黄金タッグといえる藤沢和雄調教師とC.ルメール騎手。今週は4回タッグを組んで3勝2着1回。恐れ入りました。それではレースラップです。
2:24.6(12.9 – 11.8 – 12.2 – 12.4 – 12.1 – 12.3 – 12.3 – 12.2 – 11.9 – 11.3 – 11.4 – 11.8)
例年と比べると、1コーナーまでの入りがかなり緩いですが、そこから道中は12秒前半のラップが並んで締まった流れになりました。勝ち時計はレコードの2009年、2分24秒4の2014年に次ぐ過去10年で3番目に速い決着。この中盤が速い流れというのは、底力とイコールの面があるだけに、ラップ的にはレースレベルが高かったと言えるでしょう。
レイデオロはすぐに折り合って好位を追走。残り3ハロンでペースが上がっても全く危なげなく、ラスト1ハロンを過ぎてから左ムチが入ると、内で粘るダンビュライトを一気に引き離しました。次走は菊花賞ではなくジャパンカップとのことですが、世代の代表として恥ずかしくないレースをしてくれるはず。
キセキは今回のメンバーで唯一の上がり33秒台をマーク。単純な上がり勝負ではありませんから価値があると思います。狭いところから伸びてきたように根性もありそう。ただ、前半は力んでいただけに、距離が延びる菊花賞に出てくるようなら折り合いがポイントとなりそうです。
折り合いという点ではサトノアーサーも行きたがっていました。今回はレースの最初の入りが遅かった点と内枠で、文句のないポジションを確保できましたが、出していけないので今後も展開に左右されるでしょう。2番手でレースを進めたダンビュライトが4着。最後1ハロンのラップがガクッと落ち込まなかったのは、この馬が頑張ったから。底力を問われるレースで、強い勝ち馬に目標にされながら積極的なレースをして4着なら悪くないでしょう。ただ、賞金は加算したかったはず。
振り返ってみると人気通りの結果でしたね。今回の上位馬に関しては素直にそのパフォーマンスを評価して良いと思います。
text by 小林
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