2018年7月2~8日のニュース

リアルスティールが引退・種牡馬入り

クリンチャーの帯同馬が決定

メイショウナルトが引退

角居師が酒気帯び運転で逮捕。調教停止に

園田競馬が大雨のため中止に

サウンドスカイが引退

オジュウチョウサンが平地でも圧勝

藤田菜七子騎手がJRA通算30勝達成

吉田直弘調教師が通算200勝達成

川田騎手がJRA通算1200勝達成

マテラスカイが日本レコードを更新

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7月3日(火)

●リアルスティールが引退・種牡馬入り

2016年のGⅠドバイターフを制したリアルスティール(牡6・栗東・矢作芳人厩舎)の引退と種牡馬入りが所属するサンデーサラブレッドクラブのHPで発表された。右前脚に種子骨靭帯炎を発症し、現役を引退することになった。来春から安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りする予定。リアルスティールは父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミーという血統。馬主は㈲サンデーレーシング。生産者は北海道安平町のノーザンファーム。通算戦績は17戦4勝(海外GⅠ 1勝を含む重賞3勝)。

 

7月4日(水)

●クリンチャーの帯同馬が決定

 10月7日にフランス・ロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞に遠征するクリンチャー(牡4・栗東・宮本博厩舎)に同厩舎のゲネラルプローベが帯同することが決定した。今回の遠征でクリンチャーは前哨戦となる9月16日のGⅡフォワ賞、そしてGⅠ凱旋門賞に出走予定。どちらのレースも武豊騎手が騎乗する予定となっている。

●メイショウナルトが引退

 2014年のGⅢ七夕賞などに優勝したメイショウナルト(セン10・栗東・本田優厩舎)が競走馬登録を抹消した。今後は岡山県の吉備高原サラブリトレーニングで乗馬となる予定。メイショウナルトは父ハーツクライ、母スターペスミツコという血統。通算成績は51戦7勝。重賞は上記と2013年GⅢ小倉記念の2勝。

 

7月6日(金)

●角居師が酒気帯び運転で逮捕。調教停止に

 JRAの角居勝彦調教師が酒気帯び運転容疑で滋賀県草津署に逮捕された。JRAはこれを受け、同師の調教を裁定委員会の議定があるまで停止すると発表。また角居厩舎の所属馬は全頭が栗東・中竹和也厩舎に転厩する。角居師は今年1月には2021年で調教師を引退し、厩舎を解散することを表明していた。

●園田競馬が大雨のため中止に

 園田競馬は大雨の影響で高速道路が通行止めとなり、競走馬の輸送が不可能となったため、この日の開催が中止となった。代替開催は行われない。尚、園田競馬場・姫路場外での他場場外発売も、併せて中止に。また西日本を襲った豪雨の影響は大きく、7月7、8日に開催予定だった第5回高知競馬も馬場状況悪化からの回復が見込めないため、全競走取り止めとなった。こちらは出走投票のやり直しを行わず、7月9日と10日に代替開催が行われた。

●サウンドスカイが引退

 2015年の交流GⅠ全日本2歳優駿で優勝したサウンドスカイ(牡5・栗東・高柳大輔厩舎)がJRAの競走馬登録を抹消。今後は乗馬となる予定だが、移動先は未定。サウンドスカイは父ディープスカイ、母アンジェラスキッスという血統。通算成績18戦4勝(地方2戦2勝)。重賞は全日本2歳優駿、兵庫ジュニアグランプリの2勝。

 

7月7日(土)

●オジュウチョウサンが平地でも圧勝

 福島競馬場で行われた開成山特別(3歳以上500万下・芝2600m)は武豊騎手が騎乗した1番人気のオジュウチョウサン(牡7・美浦・和田正一郎厩舎)が②着に3馬身差をつけて優勝。勝ち時計は2分42秒3(稍重)だった。オジュウチョウサンは4年8カ月ぶりの平地挑戦だったが、1番人気に支持したファンの期待に応えた。これで2016年中山グランドジャンプから10連勝を達成。またジャンプグレードが導入された1999年以降、JGⅠウィナーによる初の平地競走優勝となった。

武豊騎手のコメント「自分のキャリアの中でも、こんな経験は初めてのこと。レース前から注目がヒシヒシと伝わってきたので、結果を出せてホッとしています。ファンの方と同様、どんなレースになるか自分も楽しみでした。石神騎手からもいろいろ聞いていましたが、力のある馬だし、結局は“深く考えずシンプルに”となりました。スタートも良かったし、道中も楽。ゴール前はファンの歓声が凄くて、改めてこの馬の人気を感じました。障害がなくても強かったです(笑)自分は障害免許がないのですが、もし、また平地に出るようなら是非、乗せてほしいです。上のクラスでもやれると思いますよ」

●藤田菜七子騎手がJRA通算30勝達成

 藤田菜七子騎手(美浦・根本康広厩舎所属)が福島2Rをコパノステラート(牝3・美浦・小島茂之厩舎)で制し、女性騎手としては初めてとなる2年連続での2桁勝利となる10勝目を挙げた。藤田騎手はこれでJRA通算30勝に到達。牧原(現・増沢)由貴子元騎手が記録した34勝のJRA女性騎手最多勝利記録更新にあと5勝と迫っている。

●吉田直弘調教師がJRA通算200勝を達成

 函館競馬第2Rでキクノロージズ(牝3)が①着となり、管理する吉田直弘調教師がJRA通算200勝を達成した。2007年6月23日の管理馬初出走以来、2772戦目での記録到達。重賞はゴルトブリッツで2011、12年のGⅢアンタレスSを連覇するなど5勝。

吉田直弘調教師のコメント 「感謝の気持ちを忘れずに競馬を通して社会に貢献していきます。大好きなお馬さんを思い続ける、時代遅れなホースマンになりたいです。ありがとうございました」

 

7月8日(日)

●川田騎手がJRA通算1200勝を達成

 中京競馬第8Rでヴァントシルム(牡4・栗東・須貝尚介厩舎)が①着となり、騎乗した川田将雅騎手が史上24人目、現役では12人目となるJRA通算1200勝を達成した。2004年3月7日の初騎乗以来、9204戦目での記録到達。これまで重賞はGⅠ、JpnⅠの11勝を含む65勝。

川田将雅騎手のコメント「毎週末、たくさんのいい馬に乗せていただいていますので、こういう区切りを迎えられてありがたく思います。また、もっと期待に応えられるようにやっていきたいと思います。個人的にはしばらくイギリスの方に行きますが、日本の競馬もジョッキー皆頑張っていますので、いろんな競馬場に足を運んでいただいて、生の競馬を見ていただけたらと思います」

●マテラスカイが日本レコードを更新

 中京競馬場で行われたGⅢプロキオンSは武豊騎手が騎乗したマテラスカイ(牡4・栗東・森秀行厩舎)が②着に4馬身差をつけて逃げ切り勝ち。重賞初制覇を飾った。1分20秒3(不良)という勝ちタイムは従来の記録を1秒2も更新するダート1400mの日本レコード。