2020年5月9日(土曜) 3回京都5日
この日の芝外1600mで行われた6R3歳1勝クラスが1.32.2のレコード決着。ペース次第で速い時計が出る馬場でした。それを踏まえた上で芝2200m2.11.7は、ほぼ標準といったところ。前半1000m58秒3は過去5年と比べて最速。直近では2014年の57秒7に次ぐ数字。レースとしては、前半は速めのペースで推移して、3角手前の坂の登りで一旦落ち着き、下りでペースアップ。4角で前が止まって一旦ラップが落ちましたが、直線で再び加速。例年以上にスタミナが問われた感じ。こうして全体を見ても2014年に近い印象を受けます。
勝ったディープボンドはキズナ産駒。父もこのレースを優勝してから第80回日本ダービーを制覇。道中はタテ長の隊列の中団。敵はアドマイヤビルゴに狙いを定めて運びました。坂の下りで動いたアドマイヤについていって、直線入り口では好位の外。先に抜け出したアドマイヤをラスト1ハロン過ぎにパスすると、最後は外のマンオブスピリットとの叩き合いをクビの差制しました。前走G1からメンバー弱化、良馬場で一変しましたね。
マンオブスピリットは後方で脚をタメる競馬。上がりがかかる展開はこの馬に向きました。本当に良くなるのはまだまだ先になりそうですが、それでこれだけ走れるのだから立派です。この日の京都芝は直線で内を空ける馬がほとんどの外伸び馬場。そんな中、ファルコニアは直線ラチ沿いから脚を伸ばして③着。今回もスタートはアオり気味。道中は勝ち馬や1番人気と前後する位置。少し力んでいましたが、スタミナのあるところは十分に示しました。
単勝1.4倍という圧倒的な支持を受けたアドマイヤビルゴ。道中は離れた4番手、集団の先頭。向正面に入ってからは折り合いもスムーズでした。人気馬らしく坂の下りで徐々に前との差を詰めていって、4角では先団の外。勝ちにいく競馬をして0秒4差④着ですから、そう悪い内容ではありませんが、まだスタミナ勝負では厳しかったようです。スローの上がり勝負だった若葉Sとはまったく違う競馬になりました。
text by 小林
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