4月3日に中山競馬場で行われた第53回GⅢダービー卿チャレンジトロフィー(芝1600m・4歳以上・ハンデ・晴れ・良馬場)はテルツェット(単勝3番人気)が素晴らしい伸びを見せて差し切り優勝。騎乗したM.デムーロ騎手、管理する美浦・和田正一郎調教師とも当レースは初勝利。テルツェットは北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。
それでは、レースを振り返っていきましょう。
【展開・ペース】 逃げ・先行タイプが揃った中で、ハナを奪ったのは長欠明けのマイスタイル。速いラップを刻んで先導し、前半800m通過は45秒
破竹の快進撃!重賞も制圧
【レース分析】 テルツェット(単勝3番人気)は馬体が6キロ減っていましたが、もともとが細身の牝馬。すっきりと映りましたが、あまり気になりませんでした。4
「初めて乗せてもらいましたが、馬を信じて乗りました。ラストまで動きが良かったし、思っていた通り、いい瞬発力を持っていますね。これで4連勝と能力はとてもあるので、この先が楽しみな馬ですよ。今日は引き上げてきた時にお客さんの暖かい声援があったのが嬉しかったですね。いつも応援、ありがとうございます」とレース後にM.デムーロ騎手はコメント。殊勲のM.デムーロ騎手はこの勝利がJRA通算1100勝目となった。
直線勝負が板についたカテドラル
カテドラル(単勝4番人気)はホライゾネットを着用してパドックを周回。その効果か落ち着きがあったし、身のこ
マイスタイル(単勝12番人気)はハイペースで飛ばしながらも懸命に粘って④着。約
text by 京増 真臣
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。
【データ泣き笑い】 〇前走クラス・・・連対馬の前走を見ると、勝ち馬は準OP①着(東京)、②着馬はGⅢ②着(アタマ差)。勝ったテルツェットは東京での勝利ながらしっかりと結果を出した。準OP組に関しては前走のコースによる取捨は避けた方が賢明だろう。 〇ハンデ・・・前走から斤量が増えた馬は4頭出走して⑫⑬⑭⑮着。こちらは今後も継続して割り引く際のデータとして活用できる。さて、本命に推したウインカーネリアンは残念ながら出走取消となってしまったが、前走で準OPを勝利し、ハンデ53キロ(牡馬に換算すると55キロ)を背負ったテルツェットが勝利した。来年以降も同条件を満たした55キロの牡馬、53キロの牝馬は高い評価が必要だ。
《ダービー卿CT 2016-20》 |