7月11日に福島競馬場で行われたサマー2000シリーズ第1戦第57回GⅢ七夕賞(芝2000m・3歳以上・ハンデ・曇り・稍重馬場)は単勝2番人気に支持されたトーラスジェミニがクビ差の接戦を制して優勝。騎乗した戸崎圭太騎手は16年アルバートドック、17年ゼーヴィントで勝っており、七夕賞は3勝目。管理する美浦・小桧山悟調教師は当レース初勝利。これが通算200勝のメモリアルVとなった。トーラスジェミニは北海道新冠町川上牧場の生産馬。馬主は柴原栄さん。
それでは、レースを振り返っていきましょう。
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【展開・ペース】 レース直前にもかなりの量の雨が降り注いだ福島競馬場。今年の七夕賞は土曜日に行われた2勝クラスよりもタイムが遅く、稍重という発表以上にタフなコンディションでした。そんな馬場に加え、逃げ・
デビューの地、福島で重賞制覇
【レース分析】 トーラスジェミニ(単勝2番人気)は体に無駄肉がなく、動きの方も滑らか。スタート後、ロザム
「前走がGⅠ(安田記念)で強いメンバー相手に頑張っていたので、能力が高いのは分かっていました。仕上がりが良くて凄くいい状態でしたよ。内に行く馬がいたので、その様子を見ながら運ぼうと思っていて、その馬が行ったので2番手から。ペースがゆったりでしたし、勝負どころの手応えも良かったです。確かに距離は心配でしたが、ラストは一杯になりつつも凌いだのは能力が高いからだと思います。馬に感謝しています」とレース後に戸崎圭太騎手はコメント。骨折による1年もの休養から3歳11月にカムバック。そこから着実に力をつけてデビューから29戦目での重賞制覇。継続騎乗を志願し、勝利に導くあたりもさすが戸崎騎手。2000mを克服したことで今後のレース選択の幅も広がったのではないでしょうか。
粘りに粘ったロザムール
ロザムール(単勝7番人気)は体をふっくらと映して、落ち着きもありました。休養で
本命に推したクレッシェンドラヴ(単勝1番人気)はテンションがそれほど上がらず、パドックでは迫力満点の周回。いい仕上がりに見えました。動き切れなかったあたりは差しづらい馬場は勿論ありましたが、ハンデ58キロの影響も大きかったように映ります。
text by 京増 真臣
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。
【データ泣き笑い】 〇前走クラス・・・連対馬の前走を見ると、勝ち馬はGⅠ⑤着(0秒4差)、②着馬はGⅢ⑬着(1秒1差)。この結果から基準を緩め、来年以降は重賞組の前走着差を1秒以内→1秒1差以内としたい。 〇ハンデ・・・今年の連対馬は57→53キロ。ただし、②着馬は牝馬だけに牡馬に換算すると55キロであった。この点から牡馬・セン馬なら55キロ以上、牝馬なら53キロ以上を背負っている馬を狙いたい。 〇前走馬体重・・・勝ち馬は472キロ、②着馬は492キロとどちらも条件をクリアしていた。
《七夕賞 2016-20》 |