7月18日に函館競馬場で行われたサマー2000シリーズ第2戦第57回GⅢ函館記念(芝2000m・3歳以上・ハンデ・晴れ・良馬場)は単勝2番人気に支持されたトーセンスーリヤが3番手から鮮やかに抜け出して優勝。騎乗した横山和生騎手、管理する美浦・小野次郎調教師とも当レースは初勝利。トーセンスーリヤは北海道日高町エスティファームの生産馬。馬主は島川隆哉さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 外枠からレッドジェニアルがハナを切りましたが、これにマイネルファンロンが絡み、2頭で後続を離す形に。前半1000m通過タイムは58秒5。これは差し決着となった2020年よりも0秒3速い厳しい流れ。5~6馬身離れた3番手を進んだトーセンスーリヤあたりで平均より少し速い流れでしょうか。絶好のポジショニングだったと言えます。

 

堂々と抜け出し、地力の違いを示す

【レース分析】 トーセンスーリヤ(単勝2番人気)は速いペースで飛ばす2頭を前に見ながら大きく離れた3番手を追走。自身は速過ぎず、遅過ぎないペースでリズム良く追走。その分、しっかりと脚が溜まっていました。少し早いかなというタイミングで前を捉えると抜け出してからも後続を寄せ付けずに3馬身差完勝。立て直して素晴らしい仕上がりではありましたが、②~⑥着が時計差なしの接戦を演じる中、力の違いをアピールするような勝ちっぷりでした。

 

▲ペースを読み切り、パーフェクトな騎乗で勝利を掴んだ横山和生騎手とトーセンスーリヤ

 

「特に作戦は決めていませんでしたが、スタートを上手に出て、周りも流れてくれたのでリズム良く走らせようと思いました。ほぼイメージ通りに運べましたね。稽古から具合の良さは伝わっていたので、自分が焦らなければ大丈夫だと思っていました。早めに抜け出しましたが、交わされることはないと感じていました。この子とまた重賞を勝てて嬉しいです」とレース後に横山和生騎手はコメント。父ローエングリンは8歳まで活躍。6歳でもまだまだ若々しく、手の合う鞍上とのコンビで更なる活躍を期待したいところです。

 

トーセンスーリヤの4代血統表 ローエングリンの代表産駒ロゴタイプは2~7歳まで活躍。母系からはテイエムプリキュアやエムアイブランが出ており、まだまだターフを沸かせる走りを見せてくれそうだ。

 

好枠から脚を使ったアイスバブル

 内目の枠が好成績を収めている函館記念。今年も2枠に入ったアイスバブル(単勝14番人気)が激走。確かに展開が向いたのは間違いありませんが、ラチ沿いをロスなく立ち回った水口騎手の丁寧な騎乗が光りました。直線は進路取りに苦労しながらも脚を使って最後に②着に浮上。小回りに適性を示したことで今後の選択肢が広がる好走でした。バイオスパーク(単勝12番人気)は道中で勝ち馬の直後を追走。③着に踏ん張った点からもやはり前2頭から離れた2番手グループが好位置だったと考えていいでしょう。

 

▲抜け出して最後は独走!トーセンスーリヤがサマー2000シリーズ王者へ大きく前進

 

 ディアマンミノル(単勝11番人気)は結果的に3~4コーナーで外を回った分の④着。ただ、重賞でも末脚が通じることは証明しました。1番人気に支持されたカフェファラオは⑨着。確かに人気を思えば物足りない着順ですが、②着からは0秒2差。58.5キロというハンデ、初めての芝、そして小回りの函館コースには対応できました。ただ、やはり内で揉まれる形だと力を出し切れない様子。直線ではスペースが狭くなると躊躇するような走りにも映りました。

 

                          

text by 藤原 有貴

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

【データ泣き笑い】

〇前走斤量・・・前走と同斤量、または斤量が増えた馬が①~③着までを独占。いずれも前走では④着以下に敗れていた。来年以降、該当馬を前走着順によって買いか、消しか判断するのは避けた方がいい

〇枠順・・・良馬場で施行された今年は4枠→2枠で決着。内目の枠が有利という傾向は健在だ。

 

 

 

《函館記念 2016-20》

 

 


 
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