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8月4日(日曜)に新潟競馬場で行われた第16回GⅢレパードS(ダ1800m・3歳・馬齢重量・晴れ・良馬場)は1番人気に支持されたミッキーファイトが優勝。管理する美浦・田中博康調教師はレパードSは初勝利。騎乗した戸崎圭太騎手は3勝目となった。ミッキーファイトは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は野田みづきさん。
それでは、レースを振り返っていきましょう。
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【展開・ペース】 ブルーサンがハナを主張しましたが、テンの3ハロンは35秒7、そして1000m通過は61秒0とやや速めの平均ペース。ブルーサンは結果的に粘りを欠きましたが、7ハロン目に13秒2というラップが出現し、しっかりと息が入ったことで2、3番手を進んだ2頭がワンツーを決めました。
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【レース分析】 ミッキーファイト(1番人気)は大型馬でも重苦しさがなく、3歳夏を迎えて馬体もしっかりとしてきました。歩様もパワフル。上々の仕上がりに映りました。キャリアを積む毎にゲートが上達、安定。1コーナーの入りでピュアキアンを上手にブロックし、3番手をキープした鞍上の好リードも光りました。そこから早めに外へ持ち出すと直線はサトノフェニックスとのマッチレース。最後は力でねじ伏せて快勝。走破タイムも前日の3勝クラスを上回っていましたし、今後の成長如何ではビッグタイトルも狙えそうです。
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「スタートを上手に出て、1番枠が気掛かりでしたが、うまく向正面で外に出してからは、リズムだけを守ろうと思っていました。能力を持っている馬で、負けられない一戦でしたが、勝つことができて嬉しく思います。初めて乗った時から能力を感じていましたし、ダート界で活躍してくれると思います。これから成長して、ダートで活躍している馬にリベンジしたいですね」とレース後に戸崎騎手はコメント。当日の馬体重が542キロと大柄ですから1番ゲートの分、窮屈なレースを強いられてしまうのだけが不安材料でしたが、そこは鞍上がうまくエスコート。この勝利により秋のジャパンダートクラシックの優先出走権を獲得。広い大井外回りコースを舞台にフォーエバーヤング、ラムジェット相手にどんなレースをするのか。今から楽しみでなりません。
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▲ミッキーファイトの4代血統表
②着サトノフェニックス(11番人気)はヘニーヒューズ産駒らしい逞しい体の造り。脚捌きも力強く、気配は良かったですね。UAEダービーを取り消し、それ以来の実戦ということで人気の盲点になっていましたが、2歳時は新馬、特別を連勝した好素材。正攻法のレース運びから惜敗を喫しましたが、③着以下は離し、距離適性を含めて今後の視界が開けました。ミッキークレスト(6番人気)はいくらか馬体に緩さがあって、成長途上の印象は受けましたが、脚取りは確かで、体調は良さそうでした。重賞、左回りに出走するのはどちらも初めて。道中は気合をつけながらでしたが、3〜4コーナーで徐々にポジションを上げ、直線も渋太く伸びて③着。現時点での完成度の差もあったことでしょうし、今回の経験が次走以降につながるのは間違いありません。
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バロンドール(10番人気)は大型馬の休み明けでも太くはなく、力は出せる仕上がり。横山典弘騎手らしいソツのないポジショニング+立ち回りから④着に健闘。春はドバイ遠征を敢行したように陣営の期待の大きな馬。今後も活躍が期待できそうです。ハビレ(8番人気)は首をグッと下げて抜群の気合乗り。フットワークもなかなかの力強さでした。直線入り口でミッキークレストに寄られ、最後はブルーサンを避けながら脚を伸ばして③着とは0秒2差。スムーズなら③着はあったかもしれません。それでも、控えるレースの形が板についてきました。収穫のあった一戦でした。2番人気に支持されたソニックスターは⑨着。仕掛けても反応がひと息。本来のパフォーマンスを発揮できなかったあたりこの暑さが影響した可能性は否定できません。
text by 京増 真臣
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