2025年7月20日(日) 2回小倉8日

 最終週の小倉。金曜日に雨が降り、土曜日の前半は稍重で行われたが、この日のレースを見る限り、まだまだ内が使える馬場だった。レースは前半58秒7─後半61秒2のハイペースだが、グラティアスが後続を引き離して単騎で逃げる形。さすがにペースが速かったようでグラティアスは大差のしんがり負け。ただ、2番手以降はそこまで速いペースではなかった。この日の馬場をうまく利用したのがイングランドアイズ。最内枠から好位を確保し、内々でロスのない立ち回り。直線で前が開くと鮮やかに抜け出した。格上挑戦だったが、重賞で見せ場を作ったこともあるし、ハンデも51㎏と軽かった。「3~4角で手応えが悪くなると聞いていて、それは想定通りでしたが、直線へ向いてから反応が良く、これなら何とかなりそうだ、と。いいタイミングで乗せてもらえました。素直に凄く嬉しいです」と松若騎手。

 シェイクユアハートは序盤こそ周りの様子を伺いながらだったが、向正面に入ると外に出し、3角からジワジワと進出。4角で先頭に取り付き、直線で一旦は先頭。ただ、最後は内から勝ち馬に抜け出される。「小回りコースでもあるので、意識して少し早めに動きました。最後、勝ち馬に一瞬にして抜け出されましたが、他の馬は凌いでくれましたからね」と古川騎手。勝ち馬とは回ったところと4㎏のハンデ差もあったはず。ディープモンスターは大外枠だったが、外枠で掲示板に載ったのはこの馬だけ。地力もあるし、タテ長の展開でうまく内に入れられたのも良かった。勝負所は勝ち馬の後ろをついていき、直線で更に内へ。「勝負どころで勝ち馬と同じ位置にいながら手応えで見劣ったのは、斤量差の分もあったと思います」とは北村友一騎手。1番人気のメリオーレムは⑨着。道中はタテ長の後方。行きっぷりがひと息だったし、勝負どころの反応も悪かった。川田騎手は「ずっと苦しそうな走りでした。暑さにやられてるとしか思えないです」と敗戦の弁。

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