2023年1月5日(木) 1回中京1日

 前半34秒7─46秒0、後半46秒7─35秒1のミドルペース。中盤でペースが緩む箇所がなく、結果的に先行馬に厳しい流れとなりました。ただ、締まった流れになった分、外から差す形で上位に来ることは至難。持久力寄りの勝負となり、ロスなく内を立ち回った馬に有利な競馬となりました。イルーシヴパンサー、エアロロノア、プレサージュリフトの最内がビクトリーラインでした。4角で一番前のプレサージュリフトが外に行ったことで、後ろの2頭にチャンスが生まれ、我慢していたイルーシヴパンサーが狭いところから切れる脚を使って快勝。狭いなりにもスペースはありましたし、脚があったので抜けてこられました。

 エアロロノアは直線でプレサージュリフトにブロックされて追い出しを待たされた分の差でしょう。「勝ち馬にはスムーズに抜け出されてしまったからね。この馬自身もよく走っている」と福永騎手。重賞未勝利ですが、G1で差のない競馬を演じており、G3なら力上位です。プレサージュリフトはスタートがひと息でしたが、押して押して好位のインを確保。ハンデ54㎏の恩恵があったとはいえ、直線で一旦は先頭と見せ場十分。プラス16㎏は成長分でしょう。

 シュリは終始外々を回る形。ある程度のポジションにつけて、ロスの多い競馬をしており、それでいて0秒5と中身の濃い内容。1番人気のマテンロウオリオンはスタートがひと息。行く気もなくポツンと最後方からの競馬になりました。今日の流れで後方から大外を回しては厳しいでしょう。

text by 小林  

 

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