2025年9月14日(日) 4回阪神4日

 オークス馬の参戦は16年シンハライト以来9年ぶり。樫の女王カムニャックが単勝2.9倍の1番人気に応えて重賞3連勝を決めた。レースは1000m通過が56秒8とかなり速いペース。阪神で行われるのは2年ぶりだが、一昨年も速い流れで差し決着だった。当時は①着マスクトディーヴァが秋華賞で②着、②着ブレイディヴェーグはエリザベス女王杯優勝。カムニャックは好位の後ろ、馬群の外でいつでも動けるポジション。4角の不利を跳ね返して差し切る強い競馬だった。「4角までいい形で運べました。ただ、そこで内から当てられる不利。その影響で動けなくなってから、また動いてくれましたし、今日は馬の能力だけで勝ち切ってくれました」と川田騎手。テレサは勝ち馬の前、好位を追走。4角でミッキーマドンナが強引に外に出そうとした結果、外に振られたが、渋太く脚を使い勝ち馬によく食らいついている。「前に壁を作ってためられればしっかりと脚を使えることは、調教を含めて分かっていました」と松山騎手。脚質に幅を増し、この展開で、この粘りは評価できるのでは。今年も上位2頭は本番につながりそう。

 セナスタイルは4角で馬群の後尾。直線に向いて前にいたダンツエランが外に出てきたので、その外へ。ただ、そこから急に内に斜行してダンツエランと接触。更に狭いスペースを突いて伸びてきたが、ゴール間際でヴーレヴーの進路をカット。2度の制裁対象となったようにレースが粗かったが、まだキャリア2戦で重賞初挑戦。根性があるし、ポテンシャルの高さを示す走りだった。ビップデイジーは勝ち馬と同様に4角で不利を受けた。最後は勝ち馬に突き放されたが、しっかりと脚を使って④着。やはりマイルぐらいの距離がいいのかもしれない。ミッキーマドンナは好位の内で脚をためて、4角で外に出すモレイラ騎手得意のレース運び。ただ、今回は外を狙った4角でテレサにブロックされる形。仕方なく内に進路を取り伸びてはいるが、最後は厳しいペースでの決め手の差。

 パラディレーヌは前を行くミッキーマドンナが外に出せなかったこともあり、直線で内を突く格好に。脚がなくなった先行馬が壁になり、脚を余した。フェアリーライクはこの速い流れでも行きたがっていた。今後も折り合いがポイントになる。チェルビアットは「スタートも遅れたが、全然ハミを取ってくれなかった」とルメール騎手。最後は無理をしていなかった。

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