2017年7月30日(日) 1回札幌2日11R 第65回 クイーンステークス(G3) 優勝は3歳牝馬のアエロリット(菊沢 隆徳厩舎)でした。アエロリットはNHKマイルC(G1)に続く重賞2勝目。鞍上はデビュー以来ずっと手綱を握っている横山 典弘騎手。それではレースラップです。
1:45.7(12.2 – 11.2 – 11.8 – 11.6 – 11.5 – 11.9 – 12.1 – 11.5 – 11.9)
走破時計は2014年にキャトルフィーユがマークした1分45秒7と同じタイレコード。1000m通過58秒3は過去10年で2番目に速い数字。アエロリットはプラス18kgでしたが、殆ど成長分でした。後続を引き離しての逃げで、3ハロン地点で4~5馬身ほど後ろを離していましたが、決して無理に行ったという感じではなく、馬の気に任せた逃げ。スタートの1ハロン目を除いて最も遅かったのが3コーナーから4コーナーにかけての11秒9─12秒1。全体に速いラップでしたが、ここで息を入れられたのが大きかったです。前走に続く完勝。これからの活躍が楽しみですね。
トーセンビクトリーは中団のインで折り合いに専念。スタートから終始ラチ沿いを通るロスのない競馬で、勝負どころの手応えは抜群。直線で外へ出すときにシャルールに迷惑をかけて、福永騎手は制裁を受けてしまいましたが、勝ち馬を1秒以上回る上がりで2着。クインズミラーグロはスタートがひと息。前にトーセンを見る形でレースを進めていきました。直線はうまく馬群がバラけてくれてスムーズに加速することができました。上がり34秒4はトーセンと同じでレース最速。クロコスミアはスタートから仕掛けていきましたが、内の2頭が速くて3番手から。上位とは決め手の差が出ましたが、控える形でも最後まで渋太く粘れたのは収穫でした。ここまでは前、内で競馬をしていた馬。このあたりが勝負の分かれ目になったようです。
エテルナミノルは結果的に大外枠が影響する形になりました。勝負どころで外めをジワジワと進出し、4コーナーで大外へ。別定55kg、展開を考えるとよく走っています。今回は格上挑戦でしたが、重賞でも十分にやれそうです。1番人気のアドマイヤリードは6着。レースはいつも通り後方から。終始外めを回る形で、直線に向いてほぼ最後方。展開、枠順もありますが、この馬の脚質を考えると戦前からある程度は分かっていたこと。ちょっと条件が合いませんでしたね。
text by 小林
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