2017年8月6日(日)2回小倉4日11R 第53回 小倉記念(G3)は4番人気のタツゴウゲキ(鮫島 一歩厩舎)が優勝。鞍上はM.デムーロ騎手の予定でしたが、7Rで落馬したために秋山 真一郎騎手に乗り替わり。秋山騎手はテン乗りの代打騎乗で見事に結果を出しました。タツゴウゲキは格上挑戦での重賞初制覇。それではレースラップです。
1:57.6(12.3 – 10.8 – 11.3 – 12.3 – 11.6 – 11.5 – 11.9 – 11.9 – 11.8 – 12.2)
前半34秒4-46秒7、後半47秒8-35秒9のハイペース。過去10年の平均が前半34秒57ですから特別速いというわけではありませんが、4ハロン目を除くと道中12秒台のラップがない全体に締まった流れ。先行馬には厳しい流れだったことが窺えます。タツゴウゲキはこれまで2000m(3104)。3勝2着1回はすべて2分台。速い時計への対応が懸念されましたが、そんな不安はどこ吹く風。内枠を生かして好位のインに収まると、直線では最内を突いて追い上げ、外にいたサンマルティンとの一騎打ちを制しました。ハンデ52㎏、勝負どころでうまく脚が溜める形になったとはいえ、この速いペースを前で頑張り通した内容は立派。力をつけていますね。
2着は2番人気のサンマルティン。道中は中団後方の外。3コーナーから馬群の外を徐々に上がっていき、直線の立ち上がりでは先頭4頭の一番外。一旦は抜け出しながら内から併せてきたタツゴウゲキとの追い比べでハナ差及びませんでした。それでも、上がりはレース最速で、後続には決定的な3馬身差。こちらも昇級戦で勝ちにいってですから強かったと思います。
フェルメッツァは道中は中団の内めでジッとして、直線だけ外へ。ジワジワと脚を使って3着を確保。ハンデ頭57㎏を背負っていたベルーフが4着。いつも通り道中は後方から。3コーナーで前を行くサンマルティンの動きに合わせて進出を開始して、直線入口では中団の大外。ただ、ハンデの差か、手応えの違いは明らか。上がりナンバー2の脚を使っていますが4着まで。それでも、このレースで3年続けて(15年、16年は2着)掲示板に載りました。
1番人気のストロングタイタンは8着、3番人気のバンドワゴンは11着。勝ったタツゴウゲキより前にいた3頭は結局、掲示板圏外へ。ストロングタイタンは休み明け2戦目で気配は良く見えましたし、得意の小倉でこの大敗はショックですが、まだ4歳。速いペースの外めを先行したこともあり、今後の巻き返しに期待したいですね。バンドワゴンは直線で内を突いた勝ち馬に不利を受けましたが、もう脚は残っていませんでしたし、今回に関しては展開に尽きるでしょう。
text by 小林
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。